公開初日に、ポイント鑑賞しました。
http://wwws.warnerbros.co.jp/duedate/index.html
ハングオーバーのスタッフによる新作コメディーというふれこみから、やたらと長ったらしいサブタイトルがついていますが、正直、ないほうがいいです。
なぜって、本作は、ハングオーバーの奇想天外ぶりや、一見、突飛なのにちゃんとラストに収斂する複雑怪奇なドミノ倒し構造とは、比較にならないくらいに、普通のコメディ風味のロードムービーなのです。
しかも、設定上、メインの登場人物が2人なので、その展開は、どうやってもボケと突っ込みの漫才仕立てか、独りでドタバタしてしまう漫談/スタンダップコメディタイプにしかならず、3人以上の人物が出てきて展開をかき回すようなコント的な構成にはなりえません。
(ハングオーバーは、その辺りが、見事なほどジェットコースター仕掛けのコントになってました)
かといって、全く面白くないというわけではなくて、主役の2人の演技の抜群の安定感が、ちゃんと、最後までだれることなく物語を牽引していきますので、一定水準の笑いのクオリティは折り紙つき。
ただし、シモネタに厳しい方には地雷です(断言)。
あと、やっぱり、この作品にハングオーバーを想起させる宣伝手法は、受け手のハードルを上げ過ぎてしまって、逆効果ではなかったでしょうか?
物語の根底にあるのは、ロードムービーではド定番の『男同士の友情』なので、破天荒な笑いを期待して観に行くと、かなり、肩透かしを食うかもしれません。
タダ、無料ポイントで気軽に観る分には、文句の出ようもないですし、1000円〜1200円で、これだけ笑えたら十分満足できるレベルではないでしょうか。
残念ながら、興業的には苦戦していそうです。ご覧になりたい方はお早めに。
余談)
観てから気づいたんですが、この作品の予告編、とんでもなくネタバレしてますので、事前に観ない方がいいですよ。
(あんなシーンから引用してていいのか、と、マジでびっくりしました)
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