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2019年03月18日08:16

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高須クリニックの高須克弥院長


宮田 律さん
10時間前 ·
 ポーランドのアウシュビッツ記念館の公式Twitterが、15日、高須クリニックの高須克弥院長が第2次世界大戦下にアウシュビッツ強制収容所で起きたユダヤ人に対する大量虐殺が捏造だと述べたのに対して、リプライ欄で「アウシュビッツは世界中の人々の心に絶えず忠告する史実です。ナチス・ドイツによって造られたその強制・絶滅収容所の史跡は、人類史上最大の悲劇を象徴しています。」と忠告のコメントを出した。

人間とは、ガス室を発明した存在だ。
しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ。

 これは、アウシュビッツにも収容されたことがあるヴィクトール・フランクルが『夜と霧』の中で書いた言葉だが、高須氏のような認識だと祈りの言葉を発することもできない。
 2015年5月5日、米国の日本研究者、歴史学者など187人が連名で「日本の歴史家を支持する声明」を公表した。戦後70年間の日本と近隣諸国の平和を称賛しつつも、歴史解釈の問題が「世界から祝福」を受ける障害となっていることを指摘した。187人の中には、ハーバード大のエズラ・ボーゲル名誉教授、同入江昭・名誉教授、マサチューセッツ工科大のジョン・ダワー名誉教授、英国のロナルド・ドーア氏ら世界的に著名な学者たちが含まれる。歴史的解釈、特に慰安婦問題が日本だけでなく、韓国、中国の「民族主義(ナショナリズム)」でゆがめられてきたとして、特定の問題だけが強調されることは歴史の広い文脈での解釈をゆがめるとしている。高須氏の歴史解釈は、まさにこのナショナリズムによってゆがめられている。
 歴史が政治家など一部の人間によってナショナリズムに利用されたり、戦争のプロパガンダとされたりしたことは、近現代の歴史を見ても繰り返し行われてきた。ナチスはアーリア人種的優位性を強調し、歴史的にもユダヤ人がアーリア人の覇権を恐れ、常にその達成を妨害してきたと訴えた。ナショナリズムを扇動する政治家たちは、国家や民族の敵をつくり上げて、非難攻撃し、国民の支持を高めることを考えるが、その際に政治家たちが独自に解釈した歴史が援用される。
 歴史とは、史実に基づき客観的で、できるだけ正確なものでなければならないと思っている。次代に語り継ぐ日本人の歴史観は大丈夫かと高須氏の言動に接してあらためて思ってしまう。
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