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2018年07月28日11:49

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激甚災害の危険がある

大量の湿気を含んだ雨雲や台風が東から西へ進むという事態は普通はない。
雨雲はどういうコースを進むにしても海上で水蒸気を蓄え、山にぶつかると雨を降らせる。
なので、関東地方から上陸して、西に進んだ場合、富士の手前の丹沢山塊、中央アルプスの秩父方面とかで激しい雨になる。更には群馬新潟のあたりの山地も同時に豪雨となる。
しかし、この辺りは通常の東進ないし北上する台風でも多くの降雨をもたらすところであるから、問題は普段はそんなに多くの雨を降らせない関東西部のエリアだ。
台風がいつもどおり、西からくる場合は反対側でもう雨を降らせててこっちへ来る頃には水分があんまし残ってないわけで…

かつて…江戸時代よりもっと前…関東は利根川が氾濫するたびに地形が変わるほどの災害に見舞われ、永続する都を築くこともままならず、文化を育める土地ではなかった。
そんで利根川東遷事業を始めて、東京湾に注いでた利根川を現在の銚子方面へと継ぎ変えた。旧利根川河口は荒川河口となり、それまで関東の大半の土地が利根川をはじめとする大河川の河川敷であったのを利用できるようになり膨大な価値を生んだ。だから家康はココをチョイスしたわけだ。
そういう意味で台風などが膨大な量の雨を一気に降らせると、かつて自然の河川であった流路は、再び河にもどる。凄いようで人間の技術なんてものは自然の猛威の前でははかないものだ。
また、繰り返し水害が起きていれば、徐々に堤も整備され、災害に強い河となるが、めったに無いコースで台風が来るとなると、荒川水系、多摩川水系などに膨大な量の雨が降る可能性が大きく、堤が水を止められるかあやしい。

多摩川の上流には、奥多摩湖の小河内ダムがあるが、ダムの放水量を上回る降水量があったら、全力で放水し続けても決壊する。下流の町は危険にさらされるが、そんなコトより多摩川流域の全てに堤防決壊の危険がでてくる。
多摩川は何カ所か決壊しやすい箇所があり、特に最近決壊したのは川崎の近辺で、ここは六郷土手に川がぶつかって大きく蛇行しているため、土手の反対側で増水しやすい。

荒川は、旧利根川水系の水が流入してきたら東京ゼロメートル地帯は全滅だけど、そこまでゆかずとも、小河川が数多く接続しているので思わぬところで小規模な浸水があるかもしれない。
東京の水害は、神田川とか主に都市河川において整備が進められ、かなりな増水でも一時蓄積とかできる状態になってきてる。
しかし、西部の大半をしめる山岳地帯にまとまった降雨があった場合、大河川を経て大量の水が流れ込む可能性がある。

この関東から上陸して、西に進むというコースは多分河川局の想定外だと思うんだよな…(-_-)


■台風12号 東海から近畿南部に上陸の恐れ
(日本気象協会 - 07月28日 08:11)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=174&from=diary&id=5219838
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