もうお亡くなりになってしまってしばらく経つけれども
この世で率直に尊敬できる人間を挙げよと言われれば
おれはこの先生の名を挙げる
心の底から尊敬し
そうありたいと願う
寝る前に時々
この先生のお話を聞く
内容は こんなこと言っちゃ失礼だが
どうでもいいw
先生の言葉を聞きながら
おれの中の鶴田浩二とかと一緒に正座して聞く
すると
今日一日 怒らなかったか
嫉妬しなかったか
自分を嘘で言いくるめなかったか
人の不幸を嘲嗤わなかったか
などと 問われている気がする
もう 顔に笑顔が張り付いているような
この不世出の天才学者のおじいちゃんの前で
いろんな自分がこの人生の末端で
審問にかけられているかのようだ
先生は 多分そんなことをしないだろうけれども
この笑顔を見るたびに
一目でもと今更ながらに思う
この人の業績を超える人は千年でないだろう
その上で この笑顔が出来たのだろう
学問を本当に極めた人は
きっとこういう笑顔に行き着くのだろうと
思う
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