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2015年12月13日22:49

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今週のオークラ

 上野オークラで「恋人図鑑 フってフラれて、でも濡れて」を見る。竹洞哲也監督の2部作後篇。日本映画で流行りの2部作が、ピンク映画にも波及。かつて「せつなく求めて」や「淫乱なる一族」などがあったが、前者は監督も違い、2作の間に時間が経過していた。後者は主人公の2つの運命を描いた一種SFであり、2作で1本の作品は珍しい。
 前作で脇だった助監督の青年の視点から始まる。男優と別れた女優と付き合うようになる。しかしやがて「慣れ」が始まり、2人の交互のモノローグで、ともに努力するも、女は突然決意し、青年は女が自分の前で演技したことで終わりを意識する。最初のシークエンスから好調。
 青年が出会い系で、前作にも登場した農家の女性と会う場面から、さらにギアが入る。女性の「ヤリマン」の妹の愚痴、そしてデート中にわき毛を処理するカミソリをほしがるモノローグは、加藤ツバキさんの好演もあって、この一連の場面はかなりおかしい。そして視点が妹に移り、その意外な内面を見せる。
 最後の全員のモノローグまで、それでも「繰り返す」恋愛論のようになっていて、一気に見せた。役者陣は好演、点描的に出てくる倖田李梨さんまで印象的。そして2部作に時にある水増し感もない。
「規格外の女」再登場がほとんどなかったのが残念だが、それはないものねだりか。竹洞監督、今年も好調だった。
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