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日記一覧

「ああそれは私が来るなと命令したんだ。元々三人で行こうと思っていたんでな、電話したら何か震えた声でわかりましたとだけ言っていたぞ」 ……恭介、可愛そうに。 拒否されたってのが言えないからあんな態度だったのか……。 次に会った時には殴るのをや

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自分の原点の一つ。
2014年06月29日17:32

子供の頃はいつも知らない街に行きたかった。 家の中は窮屈で子供の時には理解出来なかった異常と理不尽で満ちていて、でもたまに普通の家のような穏やかさもあった。 窮屈な家の中で息を押し殺して過ごす事が常だったせいか、いつも外に出たがっていたけれど

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先週コンプライアンスについてのアンケートが配られました。 無記名なので正直に書いてくださいと用紙には書かれている。うん、確かに用紙には名前を書く欄が無いね。 でも封筒の端に個人ごとに番号が書かれてるね。なるほどこれなら誰が出してないかわかる

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よく晴れた日曜日の昼。俺は駅の改札口前で一人立ちつくしていた。「自分から誘っておいて遅刻かよ!」 毒づいて柱にもたれかかる。 完全に待ちぼうけを食らわされてイラついている様子を全身で出しながら周囲を見渡す。しかし呼び出した張本人は姿を表さ

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メモ書き
2014年06月26日14:35

神様、この数時間でどれだけの攻防があったのでしょう?世界で一番濃密な空間ああ、ここには男の希望と友情そして絶望が満ちている。誰もがプレイルームという栄光の扉を目指す。幾千幾万の攻防もいまは夢の跡。やがて終わりが来て、また次の日には濃密な世界

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日本人は死ぬとあの世に行くというけれど外人は死ぬと天使が迎えに来るらしい。だから昇天(性的な意味で)する時に日本人はイクッ!と言って外人はカム(来るっ!)って表現するんだよ〜。ある女の子から聞かされて本気で感心した話^_^

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『危機一髪?』
2014年06月22日19:00

先日というか2日前、実家に帰って久しぶりに近所のサイクリングロードを夜中に散歩していたところ。後ろからもうスピードで自分の横を突っ走っていくバイク。な、なんだ! と思ったら後ろからもう一台バイクがかなりの速度でやって来て少し前で止まる。うわ

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「母さん…聞きたいことがあるんだけど?」「うん…どうしたの?」居間でいつものように 母は答えてくれる。「母さんが昔…その…俺を置いて家出をしたときの話なんだけど…」「誰から聞いたの…そんなこと!」激昂する母を抑えて俺はもっとも聞きたかったこ

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「長治さんも祐造君が生まれた頃はまだまだ暴れてたのよ?」噂好きの近所のおばさんに捕まったのは葬儀が終わり、来客も落ち着いた頃だった。「はあ…そうなんですか」初めての喪主としてのあいさつやら次から次へとくる弔問者の応対で疲れていたので抜けた返

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男が座らされている。自身をかこむように複数の男達に時折蹴られながら悲鳴をあげていた。複数の男達の中心には俺の親父がいる。そして俺の母親も……。しかし母は座らされた男の隣で同じように父に殴られ続けている。そんな母から出される悲鳴は人が出すよう

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 そこまで思ったところで両足が沈んでいった。 まるで底なし沼か蟻地獄のようだ。 足の裏で確かに感じていた床がグズグズと腐って一筋の砂のように俺達を飲み込もうとしていく。 いや俺達だけじゃない! 部屋にある全てが沈み込んでいた。 俺が子供の頃

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「……それで俺に連絡してきたってか?」 目の下にクマを作って台所に立つ恭介がだるそうに言う。ポケットの内側から煙草を取り出そうとしてどうやら忘れてきたようで、舌打ちして頭をグシャグシャにしている。「大分イラついてるみたいだな」 戸棚の奥から

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 捩れた髪は長円錐になってピタリと俺に照準を表す。  駄目だ。 避けられない! 身体を何か黒いジグジグしたものが駆け巡る。 これが絶望なのか……一瞬の中でその考えが横切る。 そして数千本もの髪を固め、豪槍の穂先のような攻撃が俺の身体を貫こう

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 俺はそこに駆け出す。 数十メートルの距離なら数秒で辿り着くその場所。 すぐ目の前にあるのに何も映し出さないそこをなぎ払うように切りつける。 瞬間、まるで黒い布地を切り裂くように空間が分かれ、そしてその向こうでは駒墨がうずくまっていた。 

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深夜の公園はもうすぐ夏だというのに妙に寒々しく感じる。 暑い夜なら一服の涼気を感じさせてくれる鈴虫の合唱も緊張感を高めるだけの不愉快な雑音にしか感じられなかった。 時刻は深夜一時……。 普段なら風呂に入ってダラダラテレビを見ている時間なんだ

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 ああ面倒くさいのが来ちまったな。 ここ数日間で、俺の周りは厄介ごとばかりになった。 宗家からの使者である駒墨の到来、そして目的不明の殺人に、国の機関の暗躍、そしてあのチビ助の正体。 そのどれ一つとして何の解決もヒントも無く、しかし対応に失

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 陰と陽 相反する概念武装 夢想と現状 反発する 矛盾理想 柔と剛 速と遅 高と低 矛盾が容認されるその世界 銃と棒 属を問う血 汚泥 無窮なるその鹵獲を視界 対立する全てを容認 否認 そこから抜けることあたわず 侵食する有部を封印 起韻 

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二重拘束と言う名の異常法則指示出来ぬ奴らがする無能拘束察しろ言う奴らは言葉で発しろ規則が無いなら作りあげろ作りあげるなら、ルール守ろう口だけの遵守なら もう黙ってろよしても駄目 しなくても駄目 文句言われてテンションサゲサゲ聞いても聞くな

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 何だ? この感情は? 胸の奥が熱い……まるで熱気が直接身体に流されたように熱くなる。 そして何故か涙が出てきそうになる。 別に悲しいわけでも感動したわけでもない、ただ胸が熱いのとそれが美野都に優しく問いかける駒墨を見てから発生したこととい

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 ……なんだ? 何か礼を言われることしたか? そして何故そのまま行ってしまう? 廊下の真ん中でポツンと置いていかれたまま俺はただ呆然と立ち尽くしていた。 なんでこんなことになるんだろう? 俺はそっと後ろを振り返る。 そこには無表情で歩く駒墨

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明日ぶち早アゲ火曜のま〜た残業確定 もういや〜だ。そんなときビックリあらや〜だ思わず立ち上がった男としての性もちろんゲームならセガ?サターンの方が音はよかったせがた三四郎ばりに放り込まれる店内ゲーマだもん ひさしぶり入り込むAVコーナー女優

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 上手く誤魔化さないと! さっきの低レベルな争いと今の言葉で俺の知性が疑われてしまう!「い、いや……つまりだな……その……」 しどろもどろになって釈明しようとするが言葉が出てこない。 「ありがとう……嬉しいよ」 そっと頭の上に乗せていた腕を

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どうやら本当に近づかないと話をしてくれないようだ。 仕方ない……俺は溜息をついて駒墨と数十センチ離れてベンチに座った。「よしよし……いい子だ」 まるで幼児を褒めるように、でも満面の笑みをする。「それで……用件ってなんだ……ってうわっ!」

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 そいつは目の前で戸をいきなり開けられて間抜けな声を上げる。 そしてその間抜けの小さい身体を力一杯引きずり込んでまた乱暴に戸を閉めた。 鍵をかけて後ろを振り返るとそいつはまるで落ち着きのない猫のように部屋の端で怒ったように俺を睨んでいる。 

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 言われた当人は表情を変えずにただ溜息を一度ついて、「だから話があるといっている」 教室内の微妙な雰囲気に耐え切れなかったので素直に促されるまま校舎裏にやってくる。「それで話というのは……」 俺は相手の口元にあるタバコを掴んで乱暴にポケット

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「あの娘、何か隠してるな」 帰宅してすでに腐臭を放っていた血の跡をお湯で洗い流しているとお決まりの着メロで恭介が電話をかけてきた。 その第一声がこれだ。「それで?その隠し事はわかったのか?」 恭介がおべっかだけで駒墨を俺に送らせたのでは無い

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いちおう広い空間の真ん中には簡素なパイプベッドがあり、横には冷蔵庫、反対側にはおそらくは服を入れているであろうタンス。 そして前には小さい丸テーブルがおいてある。 それだけだ。 広大な空間とは対照的に家具類はそれだけで、駒墨はカバンを床

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 不思議そうに顔をかしげながら駒墨は静かに、「そうか……」 また前を向いて黙って歩き始める。 一体何だってんだ……? しばらく歩き続けて、駒墨が駅の方角に向かって歩いていることに気づいた。  何故なら消費者金融の看板がちらほらと増え続けてい

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