コラニー(山梨県民文化ホール)で、西本智実とエルサレム交響楽団の演奏会。まず、モーツアルトのピアノコンチェルト27番。柔らかく始まるが、なかなかピアノが登場しない。いかにもモーツアルトらしい清澄なメロディがたんたんと演奏され、第3楽章になる
「禅」の展覧会は国博の平成館だったが、隣の本館では「平安の秘仏 櫟野寺(らくやじ)の大観音とみほとけたち」が開催されていた。滋賀県にある櫟野寺は、最澄が開いた寺だ。今回公開された二十体の仏像はすべて平安時代の作で、重要文化財に指定されている
東京国立博物館で、「禅―心をかたちに―」展。白隠の250年遠忌だという。禅の極意は不立文字だ、と言ってしまえば、そこから先には進めない。取りあえず、禅とは、<心を自由にして別の世界で遊ぶことで、俗世を乗越えること>とでもしておこう。過剰な「意
中央道の甲府南インター近くの丘の上に「幸せの丘 ありあんす」という、B級スポットがある。日本印相協会という名のはんこ屋さんが作った施設である。円形の建物の中心には高さ10メートル近い、「ルリエ」という「女神」が立っている。神様はいるのだが、
甲府駅前の東横インに、元麻布ギャラリーというスペースがある。ここで、「検証・再考・変貌」という名の、ちょっとした参加型インスタレーションを行っている。たとえば、大きなロールの和紙がぶら下がっていて、その一部を両手でひねる。(いらはらみつみ氏
南アルプス市立美術館にて「名取春仙展」。生誕130周年だという。昭和初期から戦後しばらくの期間、役者の浮世絵で名をはせた、南アルプス出身の画家だ。十五代目羽左衛門、六代目菊五郎、初代鴈治郎、九代目海老蔵など、実物を見たことがない役者や、二代目
山梨県立美術館のロビーで、桑島維(つなき)展。徳之島で撮った巨大な牛をコロタイププリントし、5メートル×1.3メートル×高さ2メートルの箱に貼り付ける。この箱の内側には、多くのドクロのプリント。チラシの説明によれば、「徳之島の風土をイメージ
23日、「小説ワークショップ」の講師をすることになりました。 「よい小説とは」という話をします。まだ、中身は固まっていません。もっとも、<参加者は「羅生門」を読んできてね>という会なので、授業が応用できます。これからレジュメをつくります。そ
渋谷の松涛美術館で、「月 夜を彩る清けき光」という、日本の伝統美術の中から「月」に関する作品を集めた展覧会。近代以降は、鉄斎や浮世絵が若干あるが、多くは江戸時代の絵や工芸品である。前期と後期でずいぶん入れ替わる。見たのは前期。最初のパー
恵比寿の東京都写真美術館にて、「杉本博司 ロスト・ヒューマン」。これまで、杉本博司は写真家だとばかり思っていた。どうして、現代美術の大御所的な扱いなのか、よくわからなかった。今回、認識を新たにした。3階のかなり広いスペースを30ほどに区切り
<山日関連の行事なので新聞に載りました>日曜日、午後は郡内へ。都留の宝鏡寺は、開山が鶏岳和尚ということで、こじつけのようだが、けっこう良かった。曹洞宗(永平寺系)では、甲斐国で最も古いとのことで、立派な本堂と、金ぴかの巨大な天蓋。本尊釈迦如
日曜日、山梨文化学園の史跡めぐりの講師を務める。<来年の干支「酉」をめぐる>と題して、鶏に関する史跡を探したのだが、県内にそうあるわけではない。まず、千塚八幡神社の十二支灯篭。石に浮彫で干支が彫られている。幕末のもの。蛙を飲みこもうとしてい