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日記一覧

うどん屋さんの一時閉店
2019年05月31日17:53

 近所のうどん屋さんが、五月いっぱいで一時、店を閉じる。今日はその最終日に当たっていた。連休明けにその旨を告げる貼り紙が出て、私も驚いたものだけれど、それから週六回、欠かさずにそこでうどんをすすった。私が初めてそこでうどんを食べたのは、小学

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「わがこころのよくて、ころさぬにはあらず、また害せじとおもふとも、百人・千人をころすこともあるべし」『歎異抄』第十三条 『歎異抄』とは、親鸞の弟子である唯円が、師の教えに誤解がないよう、親鸞の述べたことをまとめ、解説したものとされる。親鸞の

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自助と公共のあいだ
2019年05月29日13:34

 昨日の早朝に発生した川崎・登戸駅付近での殺傷事件は、社会的にも強いショックを与えるものだった。事件の背景などは、今後の捜査などである程度、明らかになってくると思われる。ただ、このような事件が繰り返し起こらないようにするにはどうすべきなのか

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大きな事件が起きたとき
2019年05月28日23:57

 今日は梅雨のようなしとしと雨が続いた。近所のアジサイも、早いものは咲き始めていて、本格的な雨のシーズンも間近に迫っていることを感じる。明日と明後日は、おそらく最後の「五月晴れ」で、それから先の週間予報では曇りがちの日が続くようだ。 朝、川

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 中北浩爾『自公政権とは何か』(ちくま新書、2019年)を読む。1990年代の政界再編以降、「連立」が常態化しているのはなぜか。また、同じ連立でも、自民と非自民ではどのような違いがあり、それが政権の安定とどう関与しているのかを分析している。 政界再

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夏の港
2019年05月26日18:20

 北海道東部の網走・北見・紋別、根室、釧路、十勝の気温は、今年の最高どころか、観測史上最高を記録するところが続出、佐呂間では39.5℃になったそうだ。全体的に、北海道から東北、関東にかけては五月としては記録的に暑い一日で、そのなかで運動会なども

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 子どもの頃の行動範囲というのはたかが知れているので、少し遠くまで足を延ばしたら、そこが別世界のように見えたものである。小学校にあがる前までは、もっぱら幼稚園との往復、近所の公園や図書館くらいで、そこが私の世界すべてであった。 たまに遠出を

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 先日読んでいた、西野智彦『平成金融史』(中公新書、2019年)で妙に印象に残る一節があった。この本は文字通り、バブル崩壊後の金融不祥事や不良債権に対して、政府や日銀がどう対応、処理していったのかを描いたドキュメントである。 いまの安倍政権が発

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墓参り
2019年05月23日20:48

 今日は昼間に時間ができたので、両親の墓参りに行ってきた。車で40分のところ、さすがに徒歩だと二時間以上かかりそうだったので、自転車で行く。郷里は快晴で、陽射しも強い。久々のロードバイクでスイスイと目的地まで向かうはずが、黄金色に輝く収穫前の

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石切り、採石
2019年05月22日18:54

 今日はなぜか、郊外の石切り場を見学させてもらった。500年近く前から山を削り、石を産出しているのだという。もともとあった山の標高も、30メートルくらい低くなっているらしい。 もともとは、山頂にあった岩の質がよかったことから、これを運んで鳥居な

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大雨、列島を横断
2019年05月21日20:24

 南北を帯状に結んだような寒冷前線が、昨日から今日にかけて日本列島を横断した。九州から中国、四国、そして近畿、東海、北海道、東北、関東と強い雨を降らせた。四国の雨は昨夜がピークで、今朝には収まっていた。関東では朝から昼過ぎにかけて大雨となっ

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 本郷恵子『院政』(講談社現代新書、2019年)を読む。平安時代後期から室町時代前期にかけての院政を中心に、上皇の成り立ちから制度までを読み解いた本である。冒頭は、古代(平安時代初期まで)の政治過程のなかで上皇がどのように誕生し、どういった役割

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水不足
2019年05月19日20:48

 先週末あたりから、風が強く吹きはじめていて、空気も入れ替わりつつある。それまでの爽やかさがなくなってきて、湿気を伴ってきている。空を見ても、雲が広がりやすくなってきている。明日の予報では、まとまった雨になりそうだ。もっともそのまま梅雨に入

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 近代日本における鉄道(電鉄)の発展に、小林一三の名前は欠かせない。都市と郊外を結ぶなかで、その沿線に田園都市を開発し、マイホームから通勤するサラリーマンのライフスタイルを作ったとされる。加えて、ターミナル駅に百貨店、歌劇団や映画館、遊園地

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ソニーのVAIO
2019年05月17日18:45

 昨日、愛用していたノートパソコンが動かなくなった。ソニー製最後のVAIOだったのだけれど、ついに天寿を全うしたわけだ。 私が買ってきたパソコンの多くは、デスクトップも含めてソニーのVAIOが多かった。最初は富士通のFM-Vで、VAIOノート505と併用して

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 庭のバンマツリが紫や白の花を咲かせる季節になった。この花は最初に紫色の花が咲いて、次第に色が抜けて白になる。五月の連休が明けてしばらくすると、咲き始める。漢字で書くと番茉莉、つまり茉莉花(ジャスミン)の仲間みたいだけれど、実際はナス科の常

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 佐藤賢一『ドゥ・ゴール』(角川選書、2019年)を読む。著者の佐藤氏は作家で、ヨーロッパの英雄たちを主人公にした作品を多く世に出している。大作『小説フランス革命』もまた、革命で活躍する人物を通じてその展開を描いたもので、私も夢中になって読んだ

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うどん屋さんの閉店
2019年05月14日20:18

 いまでこそ「うどん県」などと言われ、全国的な知名度も得ているけれど、まだ平成もはじめの頃までは、せいぜい地元グルメ的な扱いにとどまっていた。それも、地元の人たちが食べているようなお店ではなく、いわゆる観光客向けのところがほとんどだった。 

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 平成という時代を経済の観点で見つめ直したとき、多くがネガティブな印象として映る。「バブル崩壊」「失われた十年」「デフレ」という言葉は、同時代においても繰り返されてきた。 しかし、その時々に問題とされたこと、たとえば不良債権処理や構造改革、

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 本を読む人間として最近、驚きとともに受け止めたニュースは、神学者の深井智朗氏が著書で盗用や捏造を繰り返していたとして、東洋英和女学院から懲戒解雇されたというものである。私は、氏の『プロテスタンティズム』(中公新書、2017年)だけで、問題とな

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 和田光弘『植民地から建国へ』(岩波新書、2019年)を読む。シリーズ「アメリカ合衆国史」の第一巻であり、いわゆる「建国の父」たちが引退する19世紀初頭までを扱う。 合衆国の歴史であるため、その前史は軽く触れるだけかと思いきや、章を立てて描いてい

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 先月半ばあたりから二週間ほど、あまり外を出歩かなくなっていたのだけれど、最近になってようやく元のペースに戻りつつある。ただ、気持ちの上では「ちょっとお休みしたくらい」と思っていた。 そんな軽い気持ちで、ちょっとした坂道を歩いた翌日。ヒザ上

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刑事事件と市民感情
2019年05月09日12:37

 裁判員制度とは、刑事事件について、要件を満たした国民を裁判員として参加させ、有罪かどうか、量刑をどうすべきかという決定も裁判官とともに併せて考えるもので、いまから十年前の2009年5月からはじまった。裁判所のウェブによると、その目的は「国民の

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 いま観たい映画は、『バイス』である。ブッシュ(息子)政権の副大統領、ディック・チェイニーが主人公で、コメディタッチで彼の半生を描いているのだそうな。 若くしてニクソン政権における次席法律顧問、次のフォード政権では史上最年少の大統領首席補佐

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 そんなにしょっちゅう読んでいるわけではないけれど、学術書に向かう場合は、それなりの覚悟がいる。内容が難しいということもあるものの、結論を導く情報は、例えば新書で一章ぶん扱うくらいの分量でしかないことも多い。では何があの分厚さを構成している

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 曽我謙悟『日本の地方政府』(中公新書、2019年)を読む。都道府県、市区町村の特徴と、それら自治体と住民、地域社会、近隣の自治体、中央政府との関係を描いた本である。中公新書は、過去にも飯尾潤『日本の統治構造』や待鳥聡史『代議制民主主義』といっ

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空気の匂いと初夏のこと
2019年05月05日22:35

 「空気にも匂いがあるのだな」と初めて感じたのは、私が上京して最初の五月のことだった。東京でそんな経験をしたのも、不思議といえば不思議である。 予備校がある西日暮里は、付近に谷中、根津、千駄木(俗に谷根千と呼ばれる)という下町があるところで

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重湯をすする休日
2019年05月04日22:45

 連休中も営業している一部のうどん屋さんは、お昼前後になると、長蛇の列である。多くがセルフサービスなので、ラーメン屋さんと比べて回転率は高いけれど、それにしても数十メートルもの行列を目の当たりにすると、近づこうとは思わない。 ここ数年、初夏

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寝とってんおばちゃん
2019年05月03日19:03

 亡くなった母が、戦中の疎開先に「寝とってんおばちゃん」がいたと話してくれたことがある。離れで暮らしていて、めったに表には出てこない。寝とってんとは、寝てばかりというような方言である。大人たちは、まだ幼い母にそう言っていたのだろう。 詳しい

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 昨日までのぐずついた天気も今朝には回復していて、五月らしい陽気になった。立夏は六日らしいけれど、最高気温が25℃を超えた今日は、初夏といってもいいだろう。 例年、五月二日と三日は、近所の神社近くの公園で植木市が立つ。昔は公園いっぱいに花が並

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