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日記一覧

浜矩子さんの近刊本『ついに始まった日本経済「崩壊」』(SB新書)を読んだ。今回は日本銀行(黒田総裁)の金融政策の分析、批判である。今の日本経済は「異常事態」であり、完全崩壊の危機に瀕していると浜さんはいう。本の内容は、「異常」が常態化した日

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「アリー/スター誕生」(ブラッドリー・クーパー)を見た。年末最後に見たミュージカル映画だ。1933年の同名映画の4度目のリメイクであり、クーパーと歌手のレディー・ガガ(すばらしい歌の数々!)が主演。後半のラブロマンスは私の好みではないが、前

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引き続き山本真理子著『はらぺこの歌』『みかん仙人』(岩崎書店)を読んだ。『はらぺこの歌』は一家の大黒柱の父親が戦死し、主人公信ちゃんと妹2人を抱えた一家は生活に困窮して、一家心中寸前まで追い込まれる。話は担任のスギエ先生が信ちゃんに救いの手

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作・山本真理子、絵・佐伯和子『ほたる』(岩崎書店)を読んだ。特攻隊基地知覧と少年兵宮川くんとうどんやのおばさんとの別れの話(絵本)である。出撃の日、宮川君が「ああ、うまかった。おばさん。 じぶんは こんや しゅつげきじゃが、もう いちど お

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続いて山本真理子著『広島の母たち』(岩崎書店、フォア文庫)を読んだ。先の『広島の姉妹たち』の後、姉久子を亡くした秋子は母と再会でき、広島の山手にある弟と母が疎開していた叔父の家に避難する。医者であった叔父の家には広島市内から被爆者が治療を求

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ドキュメンタリー映画「私は、マリア・カラス」(トム・ヴォルフ)を見た。取り立ててオペラがファン、マリア・カラスファンではないが、マリア・カラスのドキュメンタリーというので、見に行った。実写フイルムで構成されたこの映画はマリア・カラスの魅力を

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知人に教えられ児童文学者山本真理子を知った。広島で被爆され、現在は和歌山県で健在とのことである。(「ユース和歌山」の記事)山本真理子の本を地元の図書館で5冊借りた。(もう1冊は府立図書館から取り寄せ予定)その1冊目が『広島の姉妹』である。1

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 中澤晶子著『ジグソーステーション 新装復刊版』(汐文社)を読んだ。旧版の『ジグソーステーション』を読んだのは2014年春だった。旧版を横に置いて、新装版を読むと、本文はほぼそのままで、「いまからおよそ三〇年前の、大きな駅を舞台にしたおはな

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相澤冬樹著『安倍官邸vs.NHK/森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)を読んだ。著者は元NHK大阪放送局(司法キャップ)記者で、森本事件を取材して、多くのスクープを連発している。その取材の過程、本部に小池放送局長が就任し、その圧力によ

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「恐怖の報酬<オリジナル完全版>」(ウィリアム・フリードキン)を見た。この映画は1977年の公開時に(日本公開は1978年、この時私は見ていない。)「スター・ウォーズ」の大ヒットで注目されずに消えた作品だ。日本公開時には2時間の作品が監督の

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三宅弘著『監視社会と情報公開/森友問題とスノーデン・ショックを超えて』(花伝社)を読んだ。三宅弘は弁護士で情報公開運動を取り組んできた。2月に講演を聞く予定なので、予備的学習としてこの本を読んだ。内容は、監視社会と個人情報の管理・情報非公開

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日下部聡著『武器としての情報公開/権力の「手の内」を見抜く』(ちくま新書)を読んだ。著者は毎日新聞記者。サンデー毎日編集部在籍当時に石原東京都知事(当時)の乱脈な公費私物化を追及するために情報公開請求に最初に取り組み、その後特定秘密保護法案

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井上章一著『大阪的/「おもろいおばはん」はこうしてつくられた』(幻冬舎新書)を読んだ。井上章一の本は論理的に「世の常識」をひっくり返すとこがおもしろい。最近おもしろかった「京都ぎらい」「日本の醜さについて/都市とエゴイズム」に続いて、「大阪

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堤未果著『日本が売られる』(幻冬舎新書)を読んだ。堤の「貧困大国アメリカ」シリーズは新自由主義とグローバリズムに席巻され、解体されるアメリカ社会の実情を知らせてくれる本だったが、ついに日本編「日本が売られる」が出た。「(筆者が取材した)ジェ

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