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日記一覧

内田樹編『日本の反知性主義』(晶文社)を読んだ。ヘイトスピーチ、歴史認識(歴史修正主義)、政治家の暴言等で「反知性主義」が暴走、蔓延しているが、それは日本だけでの現象でなく、世界的な(グローバル資本主義の)状況であることを分析した内田樹さん

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「みんなの学校」(真鍋俊英)を見た。真鍋監督は関西テレビの報道部デスクだ。映画は大阪市住吉区の市立大空小学校が舞台で、全校児童220人のうち特別支援児が30人を超え、大変多い。撮影クルーは、学校の1年を子どもたち、校長をはじめとした教員、保

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ホロ島からの生還者の藤岡明義「(藤岡)明義語り部」(ファイル:息子の誠さんから送ってもらいコピーしたもの)を読んだ。藤岡さんは2005年に89歳で亡くなられるまでにご自身の戦争体験を不戦兵士の会に所属し各地で語り続けてこられた。毎回きっちり

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小熊英二「生きて帰って来た男/ある日本兵の戦争と戦後」(雑誌「世界」14年10月号〜15年4月号、現在で7回目まで連載中)を読んだ。読むつもりで「世界」を買っていたのだが、今回まとめて読んだ。この文章の主人公の小熊謙二は著者のお父さんで、そ

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小栗竹子著『戦後の生を紡ぐ/愛別離苦を超えて』(一葉社)を読んだ。この本はライターの田中伸尚さんから教えてもらい、日本の古本屋(ネット)で購入した。小栗さんは歌人ですでにお亡くなりになっているが、夫は1944年に中国で戦病死されている。残さ

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金時鐘著『朝鮮と日本に生きる/済州島から猪飼野へ』(岩波新書)を読んだ。金時鐘さんは1929年生まれだから85歳になられる。日本の植民下の朝鮮に育ち、解放後の1948年の済州島四・三事件を経て来日し、大阪の猪飼野(生野)で生きてこられた。そ

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田中伸尚編『国立追悼施設を考える/「国のための死」をくり返さないために』(樹花舎)を読んだ。この本は2003年の12月に出されたもので、先日編者の田中伸尚さんとお会いする機会があり、この本のことが話題になり、田中さんから直後に送っていただい

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瀬木比呂志著『ニッポンの裁判』(講談社現代新書)を読んだ。同著者の『絶望の裁判所』(同新書)の姉妹編であり、前著が制度批判の本であるのに対して、この本は裁判批判を内容としていて、大変重厚でおもしろい本だった。具体的には(「はしがき」から)ま

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瀬木比呂志著『絶望の裁判所』(講談社現代新書)を読んだ。元裁判官で現在は大学教員の著者が日本の裁判所の知られざる腐敗の実態とその原因とを明らかにした本であった。裁判所は最高裁による徹底した裁判官支配、統制のシステム(日本的なピラミッド型ヒエ

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「ナショナル・ギャラリー 英国の至宝」(フレデリック・ワイズマン)を見た。この映画の監督、フレデリック・ワイズマンはアメリカのドキュメンタリー作家で、私ははじめて知った。ルーブル美術館やプラド美術館と並び称されるイギリスの美術館、ナショナル

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「ソビブル、1943年10月14日午後4時」(クロード・ランズマン)を見た。知人から「クロード・ランズマンのホロコースト(ショア)の特集上映」が全国的の展開されていると聞き、「ソビブル、1943年10月14日午後4時」を見てきた。ランズマン

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神坂さんの任官拒否を考える市民の会編『原発を止めた裁判官/井戸謙一元裁判官が語る原発訴訟と司法の責任』(現代人文社)を読んだ。志賀原発2号機運転差止め判決を出した元裁判官の井戸謙一さんが語った神坂さんの任官拒否を考える市民の会での講演の記録

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白井聡んと内田樹さんの対論『日本戦後史論』(徳間書店)を読んだ。白井聡さんの『永続敗戦論』が熱いまなざしで注目されている。先日も私たちが高槻市(大阪府)で行った講演会は150名を越え、盛況だった。休憩時間に回収した質問用紙の数の多かったこと

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中田考著『イスラーム/生と死と聖戦』を読んだ。日本で数少ないイスラーム教徒のイスラーム法学者の中田考が日本人にも分かりやすく解説したイスラーム入門書である。イスラームは西欧的な価値観に慣れてしまった私たちの思考とは真逆な考え方であるが、角度

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