四十七節藤の文公がまだ太子であったとき、楚に行こうとして途中宋の国に立ち寄り、そこで孟子と会見した。そのとき孟子は人間の本性は善であると説き、説くたびに聖天子の堯・舜を引き合いに出した。太
十二紀には同じ概念が多く記述されており、それらを本文中で注釈するのは煩雑で読みずらくなるので、『十二紀を読むための予備知識』を十二紀の最初に紹介しているので、本文の注で予備参照とあれば、これを見てください。
先日、『春秋左氏伝』の解読を終え、次いで『呂氏春秋』の解読を始めます。先づは解説からです。 解 説 一、『呂氏春秋』の成り立ち 『呂氏春秋』は秦の荘襄
四十四節孟子は齊を去った。齊の尹士という者がある人に語った、「うちの王様が殷の湯王や周の武王のような名君になれないことが分からずに来たのだとすれば、人を見る目がないと言えるだろう。なれ
四十二節孟子は齊の卿を辞任して屋敷に戻ってきた。齊王は出来れば引き留めたいと思い、わざわざ孟子の屋敷まで訪ねて行き、言った、「以前から先生にお目にかかりたいと思いながらかないませんでしたが