今回も、前回に引き続き、『体格改造法』の「運動練修に就いて」という注意書きを見ていきます。 一、 運動は焦らず、周章(あわ)てず、急かず、ドシリドシリとやるのです。急激と申しますのは、力を入れる瞬間だけのことです。この「急激」とは、前回見ま
これより『体格改造法』に紹介される「強健術」を見ていきますが、その前に「運動練修に就いて」という注意書きがあります。この文章は、新たな改訂を施した「強健術」の特徴と基本的な方法、技術について触れている重要な箇所なので少々長くなりますが、それ
今回から第5作目の著作となる『心身強健 体格改造法』(大正7年 尚文堂)に発表された強健術を見ていきます。春充は、この著作が出る1年前の大正6(1917)年2月、現在の静岡県伊東市八幡野の医師 肥田和三郎の娘 孝子の婿養子となり肥田家に入ります。こ
今回は、『強い身体を造る法』に紹介されている「身体の倒し方」、「身体の起こし方」を見ていきます。これらは『強い身体を造る法』において初めて発表されたものです。「身体の倒し方」イ、右足を一歩踏み出しまして、爪先を正面に向けます。右足踵と、左足
今回は、『強い身体を造る法』に発表された「前腕筋鍛錬術」を見ていきます。(簡単なる説明)前腕筋鍛錬法〇両足の開き方は前と同じです。〇右手を左腰の所へ持って来て置いて、左指先をソッと右手首にあてます。右掌は前方に向けて居ります。〇左手で右手首
今回は、『強い身体を造る法』に紹介されている「上膊二頭筋鍛錬術」を見ていきます。この型も、これまでの型から大きく姿を変えた型の一つです。勿論、脚を固定している点は違いますが、腕の動かし方に新たな工夫が見られます。(簡単なる説明)上膊二頭筋鍛
今回は、『強い身体を造る法』に紹介される「上膊三頭筋鍛錬術」を見ていきます。この型も、前著『心身強健術』までに紹介された型から大きく変化した型の一つです。(簡単なる説明)上膊三頭筋鍛錬術〇両足は二尺ばかり離して立ちます。〇腰を反り胸を開き、
今回は、『強い身体を造る法』に紹介されている「三角筋鍛錬術」を見ていきます。(簡単なる説明)「三角筋鍛錬術」〇両足を二尺ばかり開いて立ち、息を吸いこみます。〇右手は後腰に、左手は右前腰にあてて居(お)ります。〇息をウーッと吐き出しながら、腹
今回は、『強い身体を造る法』に紹介された「大胸筋鍛錬術」を見ていきます。(簡単なる説明)「大胸筋鍛錬術」〇柱の側方に立ち、右手を前方水平にあげながら息を吸い込みます。〇息をウッと吐き出しながら、右足を一歩柱の横は踏みこんで腹に力を入れ、同時
今回は、『強い身体を造る法』に解説される『広背筋鍛錬術』を見ていきます。(簡単なる説明)広背筋鍛錬術〇肘を曲げずに両手をついて俯伏します。〇両脚は両股から爪先までピインと揃えて居ります。〇全身の力を抜いて腰を下ろし、息を穏やかに十分吸いこみ
前回に引き続き『強い身体を造る法』に紹介される「斜腹筋鍛錬術」を見ていきます。(詳細なる説明)斜腹筋鍛錬術横腹の筋肉と腹とに力の這入る方法(イ)、両足を二尺ばかり離し、確(しっか)り踏ん張って立ちます。両足の角度は直角。両膝を曲げず。眼光を
今回は、『強い身体を造る法』に発表された「斜腹筋鍛錬術」を見ていきます。これも、これまでの「腹筋」を鍛える練修法から大きく変化した型の一つです。これまでは、「レッグ・レイズ」に近い練修法から、脚の踏みつけと気合を用いた練修法へと変化してきた
今回は、『強い身体を造る法』の「上脚四頭筋鍛錬術」を見ていきます。この型も、以前のスクワットのようだった「上脚四頭筋練修法」からその形を変えています。(簡単なる説明)○立ったままで、十分に息を吸い込んで居ります。○右足を真横に踏み出し、息を
今回は『強い身体を造る法』に発表された「上脚二頭筋鍛錬術」を見ていきます。この型も、これまでの「蹴上げ」の型とは大きく方法を変化させています。ここにも、脚を固定した状態でいかに目的の筋肉を緊張させるか工夫の跡が見えます。(簡単なる説明)上脚
今回は、前回に引き続き「腓腸筋鍛錬術」を見ていきます。前回の最後でも述べましたが、この型は今まで見て来た「腓腸筋」の練修法とは大きく形を変え、しかも「腓腸筋」を鍛える型であるのに、上体を前後させたり手を広げたり、「腓腸筋」とは関係がないよう
今回より、具体的な「強健術」のやり方を見ていきますが、その前に前回見た内容とほぼ同様の「注意事項」を、型の解説の直前に挙げてありますので参考までに引用しておきます。▽注意事項▽練習上の注意事項をかさねて少しく述べて置きましょう。一、 最も楽
前回に引き続き春充が「呼吸応用の簡易練修法」の特徴について述べている部分を見ていきます。○力を入れる時には、息は吐き出します。○息を吐き出す時には、上体は前にかがめます。これが、今回の「強健術」の大きな特徴です。型を決めた瞬間は、息を吐き出
今回より『強い身体を造る法』に発表された「強健術」を見ていきます。この「強健術」は、これまで見てきた「強健術」と大きくその形を変えます。以前春充が、「強健術」発展の時期を4期に分けたのを見てきましたが、そこに語られる「強健術」の変遷を見て今
今回も、『強い身体を造る法』に解説される「呼吸法」を見ていきます。「胸郭拡張法」(簡易なる説明)〇右腕と右体側とを下にして横臥し、体を前に屈めて居ります。右膝をまげ右足首を左膝の上に置きます。〇体を反りながら息を吸い込み、左手の指先で体の近
今回も引き続き、『強い身体を造る法』の中に紹介される「強健術」を見ていきます。(三)腹圧増進法(呼吸を利用して腹へ力を入れる法)(簡易なる説明)〇右を下にして横臥します。左足を右股の上にのせて置きます。〇両手の指先で床をこすりながら頭の上へ
今回も、『強い身体を造る法』の中に紹介される「強健術」を見ていきます。(簡易なる説明)(二) 内蔵操練法(吸う時が胸式、吐く時が腹式)〇仰向けに臥します。〇両腕を伸ばして体側から頭上にあげながら、息を吸いこんで胸を広げますと。同時に。〇両足
今回より、『強い身体を造る法』に紹介される「強健術」を具体的に見ていきます。この本に紹介される「強健術」の特徴は、前回に指摘しておきましたが、さらに新たに加味された特徴があります。これまでは「強健術」の要件として、「筋肉の発達」、「内蔵の壮
今回より春充の第四作目の著作『強い身体を造る法』(武侠世界社 大正5年発行)に発表された「強健術」を見ていきます。この本が書かれた当時春充は数え年で34歳、第一次世界大戦が勃発して2年あまりたった頃で、日本がこの前年大正4(1915)年、中国に「21
今回も、『心身強健術』に初めて紹介された呼吸法を見ていきます。「下脚緊張法」イ、坐式自然体ロ、左足の拇指の間に、右足の踵を乗せ。ハ、両足爪先の力を極(きわ)め。ニ、両足爪先を、成るべく、自分の方に、引きつくるが如くす。ホ、静の呼吸。ヘ、両腕
今回も、『心身強健術』に初めて紹介された呼吸法を見ていきます。「下脚投打法」これはもう一種の坐臥式運動法とも云うべきものである。寝ながら腹筋に、緊張を与え、又腓腸筋に、力を込めて、両脚の覚醒を促すものである。イ、仰臥式自然体を執(と)れ。枕
今回も、『心身強健術』に初めて紹介された呼吸法を見ていきます。「横臥腹圧法(写真では、「腹圧増進法」と名付けています)」イ、横臥し。ロ、左肘を曲げ、右拳を右頬に当つ。ハ、左手は拇指を胸の方に、四指を背部にして、左脇下にあつ。ニ、右脚は伸ばし
今回も、『心身強健術』に初めて紹介された呼吸法を見ていきます。「横臥腹筋緊張法」イ、枕を用いて横臥し。ロ、両腕を伸ばし、両手の位置は、臍部を距(はな)る約一寸五分。ハ、右を下にしたる時は、右掌を。左掌にのせ。ニ、右足爪先を、左足爪先の上に置
今回も、『心身強健術』に初めて紹介された呼吸法を見ていきます。膝関節投打法イ、伏臥…。ロ、上体に力を入れず。ハ、両足爪先を垂直に立て。ニ、膝関節を以て、交互に畳を打て。ホ、其の打つ瞬間毎に、腹直筋を緊張せしめよ。ヘ、呼吸は静。ト、爪先と踵に