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大人気の投資塾講師が「新NISAでは10倍株候補を買え」と押す理由。実際にやっている投資方法も解説!

株式投資熱が高まる中で、会社員から主婦までこぞって通う人気の投資スクール「複眼経済塾」。その立ち上げメンバーにして取締役であるのが、瀧澤信氏だ。野村證券などを経た経験に基づくわかりやすい解説と軽妙な語り口で講師としての評価も高く、さまざまなメディアへの出演も多くこなす人気講師になっている。 そんな瀧澤氏は「日本株はまだまだ伸びるし、そのとき10倍になる株も多く出てくる」と力強く語る。そう断言できる理由とともに、テンバガー達成のためのヒントを瀧澤氏直々に伝授してもらった。最後の今回は、短期的な下落で狼狽売りをしないためのコツや、今年始まった新NISAの効果的な使い方について聞いた。(記事は全3回の3回目) 【全3回の記事一覧を見る】⇒「複眼経済塾」講師 瀧澤信氏の資産[10倍]にする投資術

人気テーマ「AIブーム」に乗っかっていいのか?

前回と前々回の記事では、しっかりと利益を出し10倍株も目指せる企業を選ぶ四季報の読み方や、私が実際に四季報の情報から選んだ銘柄をご紹介しました。今回はほかに役立ちそうな銘柄の選び方や考え方などをお話できればと思います。 現在のAI分野の銘柄のように、トレンドに乗っかるのもひとつの考え方です。そのときに活況なテーマの銘柄は関心も高く、価格も上がりやすい傾向にあります。しかし同時に、ブームに乗れずに株価が急速に落ちやすい銘柄もあります。今後伸びるかどうか、予測を含めて成長率が高いものを選ばなければなりません。 私の場合、データで読めない部分だと、その会社の社長の人となりは確認するようにしています。人として尊敬できるか、それは同時に会社のマネジメントにもつながるはずですからね。 今の時代、ホームページや動画を探せばいくらでもその人の様子を知ることができます。たとえば自社サイトなどに顔写真を出していないと「おや?」と思ってしまうように、何か違和感があれば怪しむようにしています。

保有銘柄のバランスは「野球チーム」で考える

個別株に投資する場合、オススメの考え方があります。それは持っている銘柄全体をひとつの野球チームとして捉えること。 私は会社四季報からピックアップした100銘柄のうち、実際に投資するのは25銘柄くらいです。これは多すぎると管理が難しいということもありますが、プロ野球のベンチに入るチームメンバーの人数になぞらえてもいます。 チームとして考える理由は、個別の銘柄が泣かず飛ばずだとやはり不安になり、実際はポートフォリオ全体ではプラスになっているのに、「木を見て森を見ず」という状態に陥って精神的に不安定となり、判断を誤ってしまうケースが多く見られるためです。
明治生命、野村證券などを経て㈱サステイナブル・インベスターを起業。富裕層の資産運用などを手がける。Xは@takizawashin