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15年負け続けた投資家が3年で1億円作った方法。10倍になる銘柄は「4つのビジネスモデル」から選ぶ

投資歴20年のうち15年間は負け続け。それでもひたすら相場に向き合い、遂には資産1億円間近まで躍進した男がいる。それが、テンバガー投資家X氏だ。 2020年時点では運用資産が700万円だった彼。コロナ禍では残高100万円にまで追い込まれた瞬間もあった。そこから4年弱で1億円間近まで増やせた要因が、IPO直後の株を買う「セカンダリー投資」に目覚めたことだった。 とはいえ、IPO直後の株を買えばどれでも上昇するわけではない。むしろ底値で買ったつもりがさらなる二番底に突入するリスクだってある。にもかかわらず資産を爆増させた裏にはどのような銘柄選びの目があるのか。気鋭の投資家がやっている、「10倍になる銘柄(テンバガー)」を見極めるコツに迫った。(記事は全3回の1回目) 【全3回の記事一覧を見る】⇒テンバガー投資家X氏の資産[10倍]にする投資術

10倍株を探す「銘柄スクリーニング方法」

私が行なっているIPOセカンダリー投資における銘柄選定の方法をいくつか紹介します。 まず、時価総額については、なるべく低いほうが望ましく、テンバガー候補なら50億円以下、数倍の成長を狙うなら200億円程度までが適しています。そのうえで、PERについては20〜40倍以内、できれば10倍台前半であることが理想的です。 次に株主構成に関しては、創業社長が大株主であることが重要だと考えています。具体的には持ち株比率で過半数を持っていればOKです。反対に、ベンチャーキャピタルの持分が多いと売られてしまうリスクが高いので、あまり好ましくありません。やはり創業者が多くの株を持っているほうが、株主と同じ目線で経営されるため株式の希薄化を招くようなファイナンスがされにくいと思います。 また、過去5年間において売上高と利益が一貫して伸び続けていること、そして上場時点で黒字であるかは重要な条件だと言えます。例えば、創業10年が経過して黒字化できていない会社というのは、ビジネスモデル的におかしいのではないかと疑ったほうがいい。 加えて、業界ナンバーワンかそれに準ずるシェア、またはオンリーワン企業であることが望ましいです。もちろん以上の条件を全て満たす必要はありませんが、このあたりの項目は銘柄をスクリーニングする際に一通り確認していますね。

最も重要な指標はビジネスモデルである

そして、私が銘柄をスクリーニングする際に最も重視するのがビジネスモデルです。理由はビジネスモデルが堅牢であれば、市場や株価は予想できなくても、業績はある程度予想できるからです。 では、具体的にはどのようなビジネスモデルがいいか。私は以下の4つのビジネスモデルが有望だと考えています。 まずは月額課金や年会費などで継続的に収益を上げられる「ストック型ビジネス」。 次に、全国規模での出店が可能で規模の経済が働く「多店舗展開型ビジネス」。 また、営業マンを増やせば増やすほど売上が伸びる仕組みの「営業人員依存型ビジネス」。 最後に保証料収入で安定的なキャッシュフローを得られる「保証ビジネス」です。
IPOセカンダリー投資を駆使して“億トレ”目前に。著書に「トイレスマホで『無限10倍株』」。Xは@Investor__X