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コインランドリーで「大便を撒き散らした男」が裁判で語った“衝撃理由”…前科16犯、ホテルのテレビに尿をかけたことも

 迷惑客と犯罪者は紙一重であり、「迷惑」が行き過ぎると「犯罪者」になってしまう。頻繁に東京地裁に出入りをする筆者は、これまで様々な「迷惑客」の裁判を傍聴してきた。そんななかも耳を疑った、“コインランドリーの迷惑客”の裁判を傍聴したことがある。

コインランドリーで「大便を撒き散らした男」

コインランドリー

写真はイメージ

 初公判は2022年3月、東京地裁で開かれた。被告人は60代の男性A。詐欺や器物損壊行為を繰り返し、なんと前科16犯。  起訴状によると、Aは2021年12月中旬の早朝、東京都中央区のコインランドリーに正当な理由がないのに侵入し、店内フロアで大便を排泄。そして汚物を店内設置のモニター3台に塗り、合計約15万円の損害を与えた。  建造物侵入・器物損壊事件の罪に問われたAは、公判で起訴事実を「間違いないです」と認めた。

店はまったく関係ない犯行動機

 検察官の冒頭陳述によると、犯行の動機は「苛立ちを解消するためだった」とのこと。公判で読み上げられたAの調書には「他人から、からかわれていると思い、苛立ちを解消するために犯行をした」と記されていた。  検察官は、Aの犯行日時について注目していた。実は、この犯行は1日だけでなく2日間にわたって行われ、そして3日目、入店しようとしたところを張り込んでいた警察官が発見、逮捕されたのだ。  検察官が読み上げた従業員の調書によると、「店内には尿が入った紙コップがあった」、「防犯カメラの映像を確認すると、50代~60代の男性が入店した後に店内で排泄をしていた」とのこと。また、「汚物が取れず、モニターを交換した」とのこともあって被害総額が約15万円と高額であり、厳罰を望んでいた。
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男が語った「大便をモニターにつけた理由」
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