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「気楽なヒラ社員」か「将来的に有利な管理職」50歳ならどちらが幸せ?1000人に聞いてみた

今サラリーマンの出世に対する価値観は大きく揺らいでいる。収入と仕事量、責任が合わずコスパが悪いとされる管理職より、ライフバランスを優先、悠々自適なヒラ社員人生を好む人も。アラフィフ、年収500万ヒラ社員と年収700万円管理職ならどっちが「得」なのか? 1000人アンケートをもとに徹底比較!

1000人アンケートで見えてきた「コスパ」と「幸福度」

[年収500万円ヒラ社員 VS 年収700万円管理職]どっちが得?’22年に厚生労働省が行った賃金構造基本統計調査によると、役職のついていない従業員の割合は45~49歳で67.8%、50~54歳では66.3%にも上るという(従業員100人以上の企業)。実に、サラリーマンの約7割がヒラ社員。出世のレールから外れ、役職給など大幅な昇給の道も絶たれたアラフィフ男性たちは残り3割の管理職との「差」をどう考えているのか。 そこで今回、取材班は全国の47~53歳までの正社員1000人(役職なし500人、役職あり500人)にアンケートを実施した。 キモとなるのは、仕事量と給料が見合っているかを示す「コスパ」と、今の生活についての「幸福度」だ。 仕事のコスパと幸福度について、5を満点として役職ごとの平均値を示す。 全体の平均はコスパが2.41、幸福度が2.98だ。 ※全国の47~53歳の正社員で役職なし500人と役職あり500人それぞれにアンケートを実施。「仕事のコスパ」「今の生活の幸福度」を5段階で判断してもらった。1(極めて悪い)2(悪い)3(妥当)4(良い)5(最高)の数値を記入(調査期間は’23年4月7~10日)

ヒラ社員の幸福度は…

年収500万円台のヒラ社員たちを見てみると、コスパが2.48と平均をやや上回るも、幸福度は2.82と下げている。 神奈川県のAさん(52歳・既婚・商社)は、「30年近く適性のない仕事をしている哀しさはあるが、給料と比べて仕事の負担は軽い」と、疎外感はありつつも、職場には感謝をしている様子。ギリギリの納得感をもって働ける層が、このあたりなのだろう。
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管理職の幸福度は…
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表紙の人/ 波瑠

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