エンタメ

King&Princeが初の単独東京ドームで語った本音

 King&Prince(以下、キンプリ)が16日、開催中の4大ドームツアー「King&Prince First DOME TOUR 2022~Mr.~」で、初の東京ドーム公演をおこなった。2018年1月のCDデビュー会見から、「いつかはドームでコンサートをしたい」という目標を掲げていた彼ら。結成してから4年、そんな5人の念願が叶う歴史的な瞬間を会場に集まった5万5000人のファンが見届けた。

キンプリの歴史を感じられるライブ構成

 今回のツアータイトル「Mr.」は、彼らのジャニーズJr.時代のグループ名「Mr.King vs Mr.Prince」から取ったもの。全37曲のセットリストにはメジャーデビュー前の楽曲から、キンプリとしてのリリース楽曲まで、同グループの歴史が感じられる構成になっていた。  オープニングでは、白いプリンスの衣装に身を包んだ5人(平野紫耀・永瀬廉・髙橋海人・岸優太・神宮寺勇太)が、直径約10メートルの時計型巨大観覧車“タイムービング”に乗って登場した。  キンプリにとって、約2年半ぶりとなる100%動員でのコンサート。1曲目「恋降る月夜に君想ふ」の間奏で、神宮寺が「みなさん、俺たちに会いたかったですか!」と笑顔を見せると、平野紫耀も「最高の思い出にしましょう! よろしく!」とファンに呼びかけた。  続くブロックでは、スパンコールが施された赤い衣装に着替えて、「踊るように人生を。」や「Funk it up」を披露した。SHOWの幕開けを感じさせるような軽快なステップや、階段を使ったフォーメーションダンスなど、5人の踊りに合わせてペンライトが大きく揺れていた。  ジャニーズJr.時代からの人気曲「Bounce To Night」や「OH! サマーKING」などが続くパートでは、当時のステージ衣装で登場。キンプリの原点を感じさせるパフォーマンスを見せた。  MCでは、平野が「昔の衣装を着て踊ると、あの頃を思い出すよ。初々しかった。最初に東京ドームに立ったのいつだろう?」と振ると、神宮寺が「’15年のオールスター野球大会のときに、『サマー・ステーション』を歌わせてもらったじゃない」と話す。岸も「しゃべるときに緊張して噛まないように、一語一句ずっと裏で練習してた」と、思い出話で盛りあがっていた。

遊び心を忘れないキンプリらしさも

 単独では、初となる大舞台。普通なら自分たちのパフォーマンスだけで精いっぱいになってもおかしくない。そんななかでも、遊び心を忘れないキンプリらしさを感じる場面があった。  ライブの人気曲「Amazing Romance」には、メンバーが一人ずつ「愛してる」というセリフ調の歌詞がある。終盤に訪れる2回目の「愛してる」の部分で、平野が近くでバックダンサーをしていたジャニーズJr.の小学生にいきなりマイクを近づけて、代わりに決め台詞を振るという、いたずらなサプライズ。「あいしてる~」と可愛らしい声が響くと、会場が一気に和やかなムードに包まれた。  そのときの様子を永瀬は、「言い終わったあとのあの子ヤバかったで。恥ずかしすぎて、頭抱えてたから」と笑いながら話すと、平野が「めちゃくちゃ可愛かった。あの子、小学校1年生だって」と明かす。  すると髙橋が、「今朝、あの子に会ったときに『おはよう~』って言ったら、『よっ!』って言われた」と明かせば、「ああ、この先輩はそういう感じでも大丈夫と思ったんやな」とメンバーは爆笑。  髙橋が「だけどさ、俺らもああいうところからスタートしたからね」と続けると、「まあ、めちゃめちゃ生意気だったりして、それが可愛くなったりしますから」と他のメンバーもうなずいていた。
次のページ
『Mr.』に込めた思い
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ