先日、Core i9-13900HのCPUにメモリ32GB、ストレージ2TB搭載というハイエンドなミニPC「GEEKOM NUC MINI IT13」を紹介した。デスクトップやノートPC並みの性能を持っており、オフィスユースなら問題なく利用できるミニPCだ。グラフィックに関しても、CPU内蔵のIntel Iris Xe Graphicsながら、設定次第ではAAAタイトルもプレイできるポテンシャルを持っている。
とはいえ、せっかくならゲームも快適にプレイしたいところだろう。そんな要望が寄せられたのかは定かではないが、GEEKOMがゲームにも強そうなRyzen 9 7940HS採用の「GEEKOM A7」をリリースした。
今回は、そのGEEKOM A7でゲームをプレイしてみたので、どの程度使えるものなのか紹介していこう。
まずは、GEEKOM A7の仕様を確認しておこう。CPUはAMD Ryzen R9 7940HS(8コア16スレッド)で、TDPは35〜54Wとなる。基本クロックは4GHzだが、最大ブースト・クロックは5.2GHzと高めになっている。
メモリは32GB(16GB×2/DDR5 5600MHz)を備えているが、デュアルチャンネルのSO-DIMMで最大64GBまでサポートする。ストレージは、PCI Express 4.0 x4接続の2TB SSDを備える。標準でM.2 2280のSSDを装着済みだが、SATAのSSDも装着可能だ(最大1TB)。M.2 2230のスロットもあるが、こちらにはWi-Fiカードが装着済みとなっている。MINI IT13とは異なり、2.5インチのSATA HDD/SSDは搭載できない。
その分、本体サイズは約112.4(幅)×112.4(奥行き)×37(高さ)mmとスリムで、MINI IT13よりも一回りコンパクトになっている。高さが抑えられている(MINI IT13は約49.2mmだった)のは、2.5インチベイを廃止したためだろう。重量も、メモリやSSDを搭載した状態での実測値は417gと軽量だった。
底面に85mm間隔でネジ穴はあるが、VESAマウント用のプレートは付属していない。ディスプレイ背面などに取り付けたい場合には、別途プレートを用意するなど何らかの工夫が必要となる。
メモリやストレージには背面カバーを外せばアクセスできるが、ネジはゴム足の下に隠れている。ゴム足には両面テープが使われているものの、取り外すことを想定した作りになっており粘着力が弱まってもすぐに外れてしまうことはなさそうだ。細かい部分だが、こうした配慮には好感が持てる。
無線LANモジュールにはMediaTek MT7922A22Mを搭載しており、Wi-Fi 6E対応の無線LANとBluetooth 5.2を利用可能だ。
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