未来を創る「子どもとプログラミング教育」

「ルンバ」の動きをプログラミングで再現 教育用ロボット「Root」に新カリキュラム(1/2 ページ)

» 2022年06月09日 15時15分 公開
[石井徹ITmedia]

 アイロボットジャパン(iRobot)は6月8日、「ルンバの日」に合わせて行った報道発表会において、プログラミングロボット「Rootシリーズ」の新しい教育カリキュラム「ルンバ エンジニアリングコース」を公開した。このプログラムは同日からWebサイトで無償公開されている。

Root rt1 教育用ロボット「Root rt1」

 Rootシリーズは、ロボット掃除機「ルンバ(Roomba)」に着想を得たプログラミングロボット。床やホワイトボードを走行したり、マーカーで引いた線の上を走行したりする機能を備えている。

 ロボットの動きは、ブロック型プログラミングで設定できる。プログラムの複雑さは3段階のレベルがあり、レベル1では小学校低学年から扱えるような作り。レベル3では「Python」のコードを直接記述する形式を取るなど、学習者の習熟度にあわせてレベルを上げることで、長く使える教材となっている。

 ルンバ エンジニアリングコースは、Rootを活用したカリキュラム教材だ。ルンバ(Roomba)の動きを再現しながら、プログラミングの発想を学べる内容となっている。先述の通り教材の利用料は無料で、Webサイトからアクセスできる。

 8日に公開された教材は初級編に相当する「ジュニアコース」のもの。全45パートの構成で、ロボットの扱い方からスタートして、最終的にはロボットが壁や障害物を認識するようにプログラミングして、部屋の地図を作成するという課題に挑む。

Root ルンバ エンジニアリングコースのロゴ
Root Root用アプリのコーディング画面、表示方法は習熟度に応じて3段階で設定できる
Root 8日に公開された初級編「ジュニアコース」は全45パートで構成

 ルンバ エンジニアリングコースの教材自体は、学校で使われることを想定している。ただし、Rootのロボット本体を用意すれば家庭などでも利用可能だ。iRobotのオンラインストアでは、ホワイトボードを走行できる上位モデル「Root rt1」が2万9800円(税込み、以下同)、廉価版の「Root rt0」が2万4800円で販売されている。

 Rootの動きやプログラミング方法は、購入前にWebサイトやスマートフォン向けの「Rootアプリ」でも確認できる。購入を考えているという場合は参考にしてもよいだろう。

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