「AQUOS sense8」のカメラを試す ミッドレンジ機らしからぬ基本性能の高さが魅力荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2023年11月30日 17時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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AQUOS sense8 カメラレビュー コンパクトですっきりしたデザインのAQUOS sense 8。メインカメラが中央に置かれているのが特徴だ

 ハイエンド機は高くてちょっと手が出ないし大きくて手に余りそう。一括6万円前後のお手頃価格で、でもなじみのあるブランドがいい、となると筆頭がシャープのAQUOS senseシリーズかなと思うわけで、デザインも派手すぎなくて大きさも片手でちょうど持てるサイズで威圧感もないのである。

 そんなAQUOS senseの最新モデルが「AQUOS sense 8」。

 前モデルでメインカメラが5030万画素に増え、基本カメラ性能がワンランクアップしたところで今回は光学式手ブレ補正を搭載した。

 普及機ながらカメラ性能に力を入れているのだが、その使い勝手と画質はどうなのか、チェックしたい。

使いやすいセンターカメラ 5030万画素の実力は?

AQUOS sense8 カメラレビュー 中央にある大きなカメラが5030万画素(50MP)のメインカメラ。その横にある小さなカメラが800万画素(0.8MP)の超広角カメラ

 AQUOSシリーズの特徴はなんといってもセンターカメラ。中心にカメラがあるってことは、縦位置で構えたとき、中心を一致させやすい、気軽に持っても指がレンズにかぶりにくいってのがあるわけで、いいことである。

 中心のメインカメラは23mm相当のけっこうな広角で、レンズのF値は1.9。センサーサイズは1/1.55型で5030万画素と、ここは前モデルと同じだ。違うのは光学式手ブレ補正が搭載されたこと。

 取りあえず撮ってみる。

AQUOS sense8 カメラレビュー カメラアプリ。0.6x・1x・2xのボタンが用意されている。HDRがオンになると「HDR」の文字が白くなる
AQUOS sense8 カメラレビュー いつものガスタンクを撮影。この日は陽射しもいい感じで画質的にはもう文句なし

 アプリ上では1xの次に2xが用意されている。

AQUOS sense8 カメラレビュー 2xの望遠でガスタンク。ディテールが甘いけど、無理なシャープネスはかかっていないようで不自然さがないのはいい

 デジタルズームは最大8x。

AQUOS sense8 カメラレビュー 最大の8xズームに挑戦

 デジタルズーム時の描写力は、ゆるめ。無理にシャープに描写しようとして不自然な絵を作ってしまう端末もあるけれども、AQUOS sense 8はそこで無理はしていないようで、ちょっともやっとしちゃうけど不自然さはないという。

 通常は4画素を1つとして扱うので約12.5MPサイズになる。

 では50Mモードで撮ってみよう。設定の「写真サイズ」から「4:3」の右にある設定アイコンをタップして50.0Mを選ぶ。ちょっと階層が深いのでもうちょっとさっと切り替えられるといいのに、とは思う。

AQUOS sense8 カメラレビュー 50M(5030万画素)モードだと8192×6144ピクセルの高解像度写真を撮れる

 こっちの方がディテール描写力が高いので、これで撮ってアプリでトリミングしちゃうのもいい。

 12.5Mの2xのデジタルズームは、明るい場所では5000万画素モードで撮影してその中央部を取り出すことで高画質な2x望遠写真を実現しているというけれども、50Mの1xで撮ったものと見比べると、50Mモードの方がディテールがしっかりしているのはちょっと謎だ。

AQUOS sense8 カメラレビュー 中央部を拡大して比較してみた

 超広角カメラは800万画素でF2.4。前モデルと同じで、画素数は少なめ。

 解せないのは、超広角カメラ時は画面にガイド線を表示できないこと。これはちょっと謎で、超広角カメラは風景とかで使うことが多いから、水平をガイド線が役立つと思うのだけど。

AQUOS sense8 カメラレビュー 細かいことだけど0.6x(15mm相当)の超広角カメラにすると画面にガイド線を出せないのは謎仕様だ
AQUOS sense8 カメラレビュー 超広角でガスタンク。800万画素とちょっと画素数は低いが、それで困ることはあるかといわれると、ほぼないと思う
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