【腕時計 実機レビュー】高コスパでおしゃれな「ペプシダイバーズ」を紹介　お手頃ながら仕様が“1クラス上”のチプカシ

[物欲紳士，Fav-Log]

　男性向け腕時計として、鉄板の人気を誇る「ダイバーズウォッチ」。中でもおしゃれなカラーで人気なのが「ペプシカラー」と呼ばれるカラーリングです。

　今回は2記事にわたり、お手軽に楽しめる「ペプシカラー」のダイバーズウォッチを実機レビュー。その魅力をご紹介します。

「ペプシカラー」の腕時計について

　はじめに「ペプシカラー」の腕時計について、簡単に説明します。回転ベゼルを「青と赤」の2色に塗り分けた腕時計の登場は、ロレックスの「GMTマスター」の発売（1955年）が起源だといわれています。

　「GMTマスター」は、航空機のパイロットに向けたGMTモデルです。ベゼルを2色に塗り分けた理由は、「昼夜の時刻帯を明快に判別するため」だと言われています。同じく製品ロゴに「赤と青」を採用していたペプシコーラにちなみ、「ペプシカラー」と通称されることとなりました。

　「GMTマスター」の回転ベゼルに用いられた「赤・青・白」の3色は「トリコロールカラー」と呼ばれます。フランスをはじめ数多くの国旗に採用されており、視覚的に調和の取れた色合わせとして知られています。今日ではダイバーズウォッチでも、「ペプシカラー」のモデルが、各社からラインアップされています。実用的な観点から考案されたベゼルの配色が、今日では「腕時計をおしゃれに楽しむ」ためのデザインとして認知されているわけです。

　以下では、そんな「ペプシカラーのダイバーズ機」の中でもコスパ抜群な1本、カシオの「MDV-107-1A3JF」をレビューします。

MDV-107-1A3JFについて

　カシオのペプシダイバーズ（MDV-107-1A3JF）は、カシオのスタンダードコレクションからの1本。いわゆる「チープカシオ（チプカシ）」でもおなじみの同コレクションですが、本機は実質的に「1クラス上の仕様」となる点が見どころです。

　本体ケースと回転ベゼルはステンレス製。背面部はスクリューバック（ネジ式の裏ぶた）で竜頭（りゅうず）はねじ込み式となっており、20気圧防水というスペックです。G-SHOCKをはじめとした上位機ゆずりのタフな仕様ながら、実売で8000円程度という「破格のプライス」で入手可能な点が魅力です。

　なお、本シリーズには型番違いのカラバリモデルが存在します。本機以外にはシンプルな黒色ベゼルと、青黒の2色ベゼル（通称「バットマン」）のバージョンが存在します。お好みで選ばれると良いでしょう。

ド真ん中の「定番デザイン」と、価格を超えた質感

　さて、早速本機を手にしてみましょう。まず印象的なのは、「定番ド真ん中」のシンプルな外観です。簡潔なフォントの回転ベゼル上の数字や、シンプルなインデックス（文字盤上の時指標）のデザインも含め、実用本位の質実剛健さが感じられます。

　強いて言えば、定番に忠実すぎて「スイス製のあの高級ウォッチ」に似ている点は、気になる方もおられるかもしれません。「一種のオマージュ」と捉え、楽しむのが良いでしょう。

　また本機で特徴的なのは、ケース径が約44mmのビッグサイズとなる点です。例えば夏場に半袖のシャツと合わせれば、スポーティーな腕元を演出できます。実用機としてタフに使い込むだけでなく、「腕元にボリューム感が欲しい」といった場面で、アクセサリー感覚で着用するのもおすすめです。

　外装部品の質感や工作精度は高く、「価格が一桁上の製品と、同等に思える品位」が感じられます。回転ベゼルのクリック部の操作感は金属部品の加工精度が問われますが、良好な操作品位を実現しています。全体的には「値札がバーゲンプライス！」と言ってよいコストと手間のかかり方だと感じます。

「価格を超えた価値」に注目！

　この記事では、カシオの「ペプシダイバー」、MDV-107-1A3JFを実機レビューしました。シンプルな外観に高品位な金属外装、20気圧防水などのタフな仕様を備えながら、お得感のあるプライスも魅力的な1本でした。

　別型番となるカラバリモデルも魅力的で、思わず「大人買い」をしたくなるシリーズだと言えるでしょう！

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