セルフスキャンシステムを利用した買い物では、買い物客自身が、スマートフォンなどのアプリを使って、商品のバーコードを読み取りながら買い物かごに入れていくことになります。スーパーマーケットであたふたしないように、あらかじめどのような流れになるか把握しておきましょう。
本稿では、イオンリテールの「レジゴー」を例に、3つの過程を通じて大まかな流れを予習していきます。なお、記事中の操作説明画面は、イオンリテールのニュースリリース(2020年2月)をもとにしています。アプリのバージョンなどによって細部の表示などが異なる可能性があることは注意してください。
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
レジゴーに対応した店舗では、基本的にレンタル端末が用意されており、無料で利用できます。店舗入口付近に配置されている専用スマホを手に取り、カートに備え付けられたスマホホルダーにセットしましょう。
レジゴーを使うのにカートの利用は必須ではありません。ただし、カートがないと、かごを持ち、商品を取り、スマホを持って操作し──と手がふさがる機会が多く忙しくなってしまいます。基本的には、カートのホルダーにスマホをセットして使うのが良いと筆者は思います。
ちなみに、アプリストアから「レジゴー」アプリ(Android/iOS両対応)をダウンロードしておけば、自前のスマホなどでも利用できます(その場合、位置情報の利用許可をしておく必要があります)。
スマホをセットしたカートが用意できたら、いよいよ店内で商品を選んでいきます。棚から商品を手に取ったら、かごに入れる前に「レジゴー」アプリのカメラで商品のバーコードを読み取って登録していきましょう。
袋詰めされていない野菜のようにバーコードが付いていない商品は、手動操作で追加する必要があります。画面下部の「バーコードの無い商品」ボタンをタップしてから、該当する商品を探して追加しましょう(※利用できない店舗もあるとされています)。
気を付けたいのは、必ずスキャンをしてから商品をかごに入れるようにすること。手動操作が必要な場合にも登録し忘れに注意しましょう。後で登録しようなんて思っていると、商品数が増えてきた時に「あれ、これは登録したかな?」と確認するのが大変になってしまいます。
登録した商品は一覧で確認でき、キャンセル操作もできるようになっています。
商品選びが済んだら、レジゴー専用のレジに向かいましょう。レジ袋が必要な場合には、支払い前にレジエリアの入り口にある袋を取って、こちらも忘れずにアプリでスキャンして登録しておきましょう。
レジに到着したら、スマホ画面で「お支払い」を押し、専用レジのゲートに備わっている2次元バーコードを読み取り、データを送信。その後、会計をしましょう。
なお、購入に年齢制限のあるアルコール類が含まれていた場合には、従業員の確認が必要になります。各種クーポンを利用したい場合や、購入後の返品対応などについても従業員に申し出ることになるので、覚えておきましょう。
ゲートを出る際、スマホアプリに表示される支払い完了コードをゲートにスキャンさせなければならないこともあります。レンタル端末を使っていた場合には、返却ボックスに端末を戻して買い物完了となります。
以上のように、新しいシステムとはいえ利用の流れは思った以上にシンプル。生活圏で見かけることがあったら、恐れずにぜひ試してみてください。
最後に、4つの注意点を知っておきましょう。
1つ目は、レジゴーでは、一部利用できない商品があるとされていることです。公式ページのFAQによると、具体的には「医薬品」「たばこ」「書籍」が該当すると説明されています。これらが食品販売エリアに置かれていることは少ないとは思いますが、一応覚えておきましょう。
2つ目は、1度に購入できる商品点数に上限があることです。「レジゴー」では、1回の会計で購入できるのは合計100点まで。レアなケースだとは思いますが、これを超える場合には、レジゴーではなく通常のレジを使うようにしましょう。
3つ目は、一部の割引がアプリ画面上に反映されないことがあるということ。お客さま感謝デーやキャンペーンなどの特典なども、レジ側の画面で反映される仕組みだ。金額については、レジゴー用のレジで表示された合計値で確かめるようにしよう。
4つ目は、意図せず万引き行為にならないよう、商品のスキャン忘れには十分注意した方がよいということです。筆者が実際に近所の店舗で使ってみた印象では、重量の照らし合せなどはないようで、“性善説的な設計”になっていると感じました。スキャン忘れがないか、自身の責任で判断しなくてはならないので、「棚の商品を、スキャンしてからかごに入れる」という基本動作に慣れるまでは、買い物中の動作一つ一つを意識的に行うようにした方がよいでしょう。
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