「鎌倉殿の13人」寛一郎と柿澤勇人が語る公暁と実朝、対話の舞台裏 寛一郎「公暁には『許す、許さない』の葛藤があった」

2022年11月23日 / 16:03

寛一郎(左)と柿澤勇人

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 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演中の柿澤勇人(源実朝役)と寛一郎(公暁役)がトークショー終了後に取材に応じ、第44回「審判の日」で印象的だった実朝と公暁の対面シーンを振り返った。

 史実に基づき、公暁が実朝暗殺に至る過程を描いた第44回。実朝は、公暁が自分の命を狙っていると聞いたことをきっかけに、公暁の父である兄・頼家(金子大地)が、北条一族によって暗殺され、自分がその後釜に祭り上げられたことを初めて知る。

 衝撃の事実に、「私は鎌倉殿になるべきではなかった」と後悔した実朝は「すまぬ、公暁」と頭を下げる。これに驚いた公暁との間で、やり取りが交わされるが…という重要なシーン。

 このシーンについて寛一郎は、「鎌倉殿が頭を下げるという、頼朝、頼家だったら考えられない実朝ならではの展開。それにまず公暁は驚く。公暁の主観としては、四段階ぐらいに心情を分けていた」と明かした。

 寛一郎は「絶対的な存在である鎌倉殿が頭を下げるのは、公暁にとっては恐れ多いこと。だから、最初は許しかけるんです。『この人は真実を分かってくれたんだ』」と語る。

 続けて、「でも、『おまえの気持ちは分かる』と言われ、『何を言っているんだ、こいつは。分かるわけはないだろう』となる。その後のやりとりを経て、再び許しかけたところで、『血は流したくない』と。公暁にしてみれば、よく分からないことを言われ、最終的に『こいつは駄目だ』となった。公暁の心情では、そういう『許す、許さない』の葛藤が何度かあった」と語った。

 感情が揺れ動くこのシーンについて、寛一郎は「動きがない中、表情だけでそれを表現するすごく難しいシーンだった」と言いながらも、「柿澤さんと初めてがっつり芝居ができたので、楽しかった」と満足した様子。

 これに対して柿澤は、真実を知って公暁に頭を下げた実朝の心情を、「謝るしかないし、殺されることも覚悟していた。ただ、公暁がものすごくつらい人生を送ってきたことは知っているので、『手を組んで、鎌倉を源氏に取り戻そう』ということは、本当に思っていた」と振り返った。

 さらに、柿澤から「詳しくは言えないんですけど、あそこに行く前に、実朝はあることをしていると思う」と気になる発言があった。

 その後の展開については、柿澤も「44回、45回の実朝の旅路については、44回の演出の保坂(慶太)さんと話をして、ヒントをたくさんもらい、『うわ、そういうことか!』というのがあった」と驚いた様子。そして「それは、45回を見てもらえれば分かると思います」と含みを持たせた。

 実朝と公暁、2人の運命が決する第45回「八幡宮の階段」は11月27日放送。

寛一郎(左)と柿澤勇人


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