【漫画】人に知られてはいけない秘密を共有した、二人の少女ーーひと夏の物語『ラストサマー・バケーション』が切ない

 「夏」はソワソワと浮き足だった感覚と、独特の憂いが共存する魅惑の季節だ。7月7日に下巻が発売された漫画『ラストサマー・バケーション』は、酷暑を忘れさせるサスペンスであり、行き場のない二人の少女によるひと夏のロード・ムービー。この季節に読みたい、切なく、残酷だが不思議な輝きを感じる作品だ。

 いわゆる陰キャの女子高生・海野は、ある日容姿端麗で明るい性格からクラスの人気者・美月の決して誰にも見られたくない“血生臭い”姿を目撃する。知られてはいけない秘密を共有した二人は奇妙で、それでいて真っ直ぐな友情を深めていく――。

 夏らしい要素をベースとしつつ、「ヤングケアラー」「虐待」といった社会問題にも踏み込んだ挑戦的な本作。作者の東洋トタンさん(@To_Yo_Tutan)に、制作の背景を聞いた。(望月悠木)

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