コミュニケーション能力は、社会で生きていく上で必要なスキルだ。人と人の関わりが密な介護の現場でも、利用者とのコミュニケーションは大切である。それでは、コミュニケーションが上手に取れるコツとは一体どんなものだろうか。

円滑なコミュニケーションは、第一印象を良くすることから始まる。まず基本は挨拶だ。これは社会生活を送る上でも最低限のマナーでもある。挨拶で接点ができれば、そこから会話に繋がる。このとき笑顔であればなお良し。会話が始まったら、なるべく相手の声のトーンや話す速さに合わせていく。そして相手との共通の話題について話したり、相手の言葉を繰り返したりするのだ。そうすることで防衛意識がやわらぎ、相手が安心感を覚えるのだ。また、飲食をする場なら相手と同じものを同じタイミングで飲んだり食べたりすることも緊張を和らげてくれる。会話中、軽く視線を合わせることも忘れないようにしよう。

コミュニケーションは、話しをすることばかりではないのである。相手の話を聞くという行為も立派なコミュニケーションだ。相手が自分に伝えようとしていることを、そのまま聞くということは簡単なようで難しくもある。聞くときのポイントは、相手の話を途中で遮らずに最後まで聞く、相手の話を尊重する（自分の否定的な考えは脇に置く）、相手の話をきちんと理解できているか確認する、などだ。また、相手が話しやすい質問を投げるのもコミュニケーションが続くきっかけになる。

介護は相手との信頼関係が重要だ。コツをつかんで、利用者と上手にコミュニケーションを取りたいものである。コミュニケーションを上手に取るコツはこのサイトにも記載されているので参考になるだろう。