世の中には様々な「珍味」があるわけですが、筆者が住む「静岡」にも、衝撃的な珍味があります。それが「かつおのへそ」です。

 はじめて聞いたときは、「なんやそれ」と思ったのですが、いったいどのようなものなのか?と興味をもちました。同じ静岡なのに、全く知らなかったわけですから。ということでさっそく購入し、食べてみました。

■ かつおのへそ、どこで売ってる?

 まずは「かつおのへそ」を手に入れるために、色々と探し回らなければなりません。少なくとも筆者が住んでいる「浜松市」には売られていないようなので、静岡市まで足を運んで駅構内を探ります。

 静岡駅の土産物と言えば、「駿河楽市」。

かつおのへそが売られている店舗

 さすがにないかぁ……と思って探してみると、ありました。カネオト石橋商店さんの「へそ釜あげ」(757円:税込)。

 ちなみに「かつおのへそ」が何なのか、かつおに「へそ」があるのか!?と思うかもしれませんが、実はこの時点では筆者もまだわかっていないわけです。

 ただ一つ言えるのは、静岡県焼津市ではよく食べられる郷土料理とのこと。

 さて、是非とも皆様も一緒に、この得体の知れない謎の食べ物を、口に入れるドキドキ感を一緒に味わっていただきたいとおもいます。ですので、あえて、現段階では正体を明かさないようにします。

 はたして「かつおのへそ」とはいったい何なのでしょうか。

かつおのへそが陳列されているイメージ

■ 実際に食べてみる

 では食べていきます。見た目は「かつお」というよりも、宮崎名物「鳥ももの炭火焼き」のよう。肉々しくジューシーな味わいなのではないか……と予想。

かつおのへそを置いてみた

 原材料を見ていきます……が、ズバリ「かつお」のみ。

 カロリーは、100gあたり134kcalと、鶏肉100g、239kcalに比べると、かなりヘルシーに感じます。ま、お魚ですからねその辺は低カロリーなので、お酒のおつまみに食べても罪悪感はないことでしょう。

かつおのへその原材料名

 ということで、お酒を用意して食べていくことにします。

 しかしながら、この風貌である。先ほど宮崎名物「鳥ももの炭火焼き」に例えましたが、とりだしてみると砂肝にも似ています。

 今まで全く見たことがないものですが、本当にこれはいったい何なのだろうか。爪のようなものがあるので、かつおの腕とかくちばしか何か?全く見当がつかないという点がミステリアス過ぎて面白い。ご安心ください、静岡県民の私ですら「人生初」ですので、なんだかよくわからないな、と読者の方が感じても当然です。

かつおのへそをビールといっしょにたべる

 一見、甲殻類の「カメノテ」のようにも見えますが……もちろんこれは「かつお」ですので、それは違う。

 ではいただきます。パクリ。

 うん、なんでしょう、想像以上に歯ごたえがあり、カメノテのような部分は「パイプ」を噛んでいるかのように、かなり弾力があります。そして「レバー」のような味わいがあり、クセが強い。どう表現したらいいのでしょう。文字表現の限界を感じます。まさに「珍味」。

 かつおの味わいもあるにはあるのですが、やはり「レバー味」が強めです。ということはこれは「肝臓」なのでしょうか。

かつおのへそを横から見たイメージ

 ただ、かつおの肝臓はストレートに「かつおの肝臓」として売られているので、そうではないハズ。

 では、ここで答えを明かしましょう、実はかつおのへそとは「かつおの心臓」つまり「ハツ」だったわけです。静岡の「焼津市」ではよく食べられている料理で、1匹に1つしかない貴重な部位。

 とはいえ、これはかなり「クセ」強めで、好みがわかれるかもしれません。もちろん「内臓系」が好きな方であれば、最高の酒のつまみになることは間違いありません。

かつおのへその近くから見たイメージ

 ちなみに、焼津以外では、同じくかつおで有名な「土佐」でも郷土料理として食べられており、そちらでは「ちちこ」と呼ぶようです。

 ということで、静岡駅や焼津に立ち寄った際、もし「かつおのへそ」を見かけたら、是非とも一度味わってみてください。いまだかつて食べたことのない、かなり不思議な食体験をすることができるでしょう。

(たまちゃん)