スポーツ推薦って何?出願時の条件、合格基準などを解説<先輩の体験談つき>

スポーツ推薦とは、大学の推薦入試の一つで、スポーツ能力に優れた高校生が受験できる大学入試の制度。

「高校で部活動を頑張っているから、スポーツ推薦で大学に入学したい」

「部活動の先輩がスポーツ推薦であこがれの大学に合格したから、自分も同じ大学を目指したい」

と考えている人もいるのでは?

でも、総合型選抜や学校推薦型選抜と違って、出願条件や合格基準など、よくわからないことが多いよね。

そこで、大学のスポーツ推薦で必ず知っておきたいポイントや注意点などを、教員歴37年の進路指導のエキスパート、龍谷大学高大連携推進室の堀 浩司先生に聞いてみたよ。

さらに、実際にスポーツ推薦を利用して大学に合格した先輩の体験談もご紹介。
今回教えてくれたのは
スポーツ推薦って何?出願時の条件、合格基準などを解説<先輩の体験談つき>
堀 浩司先生

滋賀県の公立高校(守山高校、草津東高校など)で教員歴37年。
「行き先指導ではなく生き方指導」「家から近い大学ではなく夢から近い大学」などを大切にした、3年間の体系的な進路指導を推進。
現在は、龍谷大学高大連携推進室フェロー、旺文社『蛍雪時代』アドバイザー、さんぽう講師としても活躍中。

スポーツ推薦とは?

スポーツで実績のある高校生が受験する特別推薦入試

スポーツ推薦とは、学校推薦型選抜(大学によっては総合型選抜)の一つで、公募制や指定校制とは異なる「特別推薦」。

スポーツで全国レベルの実績を残した高校生が受験する大学入試の種類。

全国の大学のうち、スポーツ推薦入試を行っている大学は4割弱で、3大学に1大学強の割合でしか実施されていない。

さらに、約7割の大学は特定の競技を指定している。
スポーツ推薦のある競技
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野球・サッカー・バレーボール・陸上競技・バスケットボール・剣道・柔道・テニス・卓球・ラグビーほか
※スポーツ推薦の募集が多い順

男子は、野球とサッカーが圧倒的に多い

女子のみ募集の場合は、多い順にバレーボール・チアリ-ディング・ソフトボール

部活動の顧問の先生に推薦してもらうことが多い

スポーツ推薦は、大学や競技によって出願条件が異なり、大学の部活動の監督と高校の部活動の顧問の先生で、ある程度の口約束ができている場合も多くあります。

全国大会に出場して好成績を収めれば、大学側から声がかかることもありますが、高校の部活動の顧問の先生から大学の部活動の監督に推薦してもらうケースが一般的です。

また、公募で「特別活動枠」を設けている大学もあり、例えば団体競技でチームとしては全国大会に出場できなかった、など目立った実績がない場合に、「スポーツでの自己推薦」という形で受験することもできます。
(堀先生/以下同)
早稲田大学では、総合型選抜の中に「総合型選抜Ⅰ群(トップアスリート入学試験)」「総合型選抜Ⅱ群(アスリート選抜入学試験)」「総合型選抜Ⅲ群(スポーツ自己推薦入学試験)」の3段階の入試があり、実績に応じてチャレンジできる。

早稲田大学、日本大学、立命館大学、中京大学などでは総合型選抜の中にスポーツ推薦の枠を設けているが、日本体育大学や同志社大学などは学校推薦型選抜(公募制)の中にスポーツ推薦枠があり、関西大学の「スポーツ・フロンティア入学試験」のようにスポーツ能力に優れた者を対象とする入試を単独で設けている大学もある。

公募のスポーツ推薦に関しては、各大学の入学試験要項に詳細が掲載されているので、大学のホームページなどで確認しよう。

スポーツ推薦って何?出願時の条件、合格基準などを解説<先輩の体験談つき>

※男子は野球とサッカー、女子はバレーボールのスポーツ推薦が多い

スポーツ推薦で必ず知っておきたいポイント

スポーツ推薦は出願できる大学・学部が限定される

スポーツ推薦は基本的に専願で、複数の大学や学部を受験することはできません。

また、高校の部活動の顧問の先生に推薦してもらう場合、大学内では、例えば「経営学部に野球部枠1名」など、競技ごと・学部ごとにスポーツ推薦の人数が割り振られています。

そのため、大学側から顧問の先生に「バスケットボール部は、経済学部の枠は埋まっているが、文学部の枠なら空いている」と、学部を指定されることもあります。

さらに、公募で受験する場合でも、同志社大学「社会学部自己推薦(スポーツ)入学試験」、早稲田大学「スポーツ科学部 総合型選抜」、日本大学「スポーツ科学部 総合型選抜」のように、そもそもスポーツ推薦で入学できる学部が限定されることは少なくありません。

出願資格は大学・競技によって差がある

スポーツ推薦の出願資格は、大学や競技によって異なります。

一般的には、全国大会に出場して、全国ベスト16またはベスト8程度の実績が望ましいですね。

ただ、団体競技でチームとしての実績はないけれど個人的に能力の優れた選手、ケガや故障で試合には出場できなかったが回復すれば活躍できる見込みのある選手など、高校の部活動の顧問の先生の裁量でスポーツ推薦をしてもらえるケースもあります。

自分がスポーツ推薦で受験できるのかわからない場合は、顧問の先生に相談してみると、大学側に問い合わせをしてもらえると思いますよ。

出願時に、スポーツ競技歴に関する調査書や証明書の添付が求められるので、顧問の先生に早めに記入依頼をしておきましょう。

新聞や雑誌の記事、賞状、各競技団体の証明書や認定書、公式記録集などは、きちんとまとめて保管しておくことが必要です。

評定平均値も出願資格に含まれる大学が多い

スポーツ推薦の出願資格には、部活動での実績だけでなく、高校の成績も含まれている場合が多い。

ほかの学校推薦型選抜と同様に、9月に出願する場合、高校1年生から3年生の1学期までの全体の評定平均値が3.0以上など、一定の基準が設けられている。

大学や学部によっても、出願条件となる評定平均値が異なるので、募集要項をしっかりと確認しておこう。

スポーツ推薦も学校長の推薦書が必要になるため、まじめに学校生活を送り、遅刻や欠席を少なくするよう気をつけたい。

※スポーツ推薦の出願資格には評定平均値もかかわってくる

スポーツ推薦を受けたい!必要なことは?

全国大会レベルの実績と基準以上の評定平均値

スポーツ推薦の場合、出願資格に競技実績や評定平均値の基準が設けられていて、これがイコール合格基準となっているケースが多くある。

多くの大学で全国大会出場か同レベルの成績が求められていて、評定平均値は大学や学部によって異なり、中には科目の履修条件も設けられているので、入試要項をしっかり確認しておこう。
スポーツ推薦の出願資格例
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●早稲田大学 スポーツ科学部 総合型選抜Ⅲ群(スポーツ自己推薦入学試験)

高校在学時に全国大会出場等の優秀な競技成績(高校日本代表および同候補を含む)を有する者

高校1年1学期から2年末までの全体の評定平均値が3.5以上であること

●日本体育大学 学校推薦型選抜 スポーツ推薦

高校在学中に、世界選手権等の国際大会の代表選手に選出、全国大会に出場、中央競技団体等が認定する強化指定選手、のいずれかに該当する者

学業成績は、全体の評定平均値3.0以上を原則とする

●関西大学 スポーツ・フロンティア入学試験

全国大会または広域大会出場、都道府県大会4位以内(大会の規模により8位以内も可)、または同様の成績をおさめたチームの正選手として出場

個人または所属するチームが上記の競技成績を残せなかった場合でも、本人が同等以上の競技能力を持っていることが証明できる客観的資料を提出できる者

高校1年1学期から3年1学期までの全体の評定平均値が3.4以上の者(法学部は3.6以上、システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部は数学・理科が4.0以上かつ科目の履修条件あり)

※いずれも2023年度の各大学の入試要項より

スポーツ推薦の倍率は1.0倍~1.5倍程度

スポーツ推薦の場合、出願資格である程度、受験者が限定されていることもあり、倍率は1.0倍~1.5倍程度と、ほかの学校推薦型選抜に比べて合格しやすい傾向があります。

大学側から声がかかっていたり、大学の部活動の監督と高校の部活動の顧問の先生とで事前に口約束ができていたりする場合は、9割がた合格しています。

ただし、大会成績の実績が不足しているなど、公募制の枠になると倍率が2倍を超えることもあり、学力も選考要素として重要になってくるようです。 
スポーツ推薦 2022年度の入試結果
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●早稲田大学 スポーツ科学部 総合型選抜Ⅲ群(スポーツ自己推薦入学試験) 志願者256名/合格者76名/倍率3.37倍

●日本体育大学 体育学部 学校推薦型選抜 スポーツ推薦 志願者327名/合格者308名/倍率1.06倍

●立命館大学 スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験 志願者218名/合格者192名/倍率1.14倍

●関西大学 スポーツ・フロンティア入学試験 志願者125名/合格者110名/倍率1.14倍

●同志社大学 スポーツ健康科学部(スポーツ能力に優れた者を対象とする特別入学試験) 志願者85名/合格者39名/倍率2.18倍

スポーツ推薦入試はどんな試験?学力は必要? 

スポーツ推薦の入試は面接と小論文が一般的

スポーツ推薦の入試では、面接・小論文・口頭試問が一般的。

面接試験で質問される例としては、

・志望動機

・高校での活動内容

・高校3年間で、どんなふうに成長できたか

・高校の部活動で得たものは?

・部活動以外で、高校生活で印象に残っていることは?

・将来の進路について、どう考えているか


といった一般的な内容になると思います。

スポーツ推薦の面接試験では、答えた内容を点数化するのではなく、ちゃんとコミュニケーションができるかどうかを見ることが多いので、礼儀正しくふるまい、質問されたことに対して高校生らしく的確に受け答えができれば大丈夫です。

小論文試験の出題例としては、「ドーピング問題について」「AIが審判をすることについて」などスポーツにかかわる問題のほか、「最近あなたが気になっている社会問題を1つあげて思うところを述べてください」といった時事問題もあります。

大学によっては、スポーツや健康に関するデータや課題に対して意見を書かせる、という出題もありますが、一般的な総合型選抜や学校推薦型選抜で出題される小論文のレベルに比べると、取り組みやすいと思います。

ポイントになるのは、意見を言うだけでなく根拠を示し、できれば客観的な事例をあげること。

一般的な小論文の書き方をクリアしていればOKですが、小学生の作文レベルだったり、誤字脱字だらけだったり、規定の文字数の半分以下しか書けなかったりすると、不合格になる可能性もあります。

小論文の過去問題は大学のホームページなどで公開されていますし、高校の先生に頼んで大学に請求してもらうこともできます。
スポーツ推薦って何?出願時の条件、合格基準などを解説<先輩の体験談つき>

※スポーツ推薦の小論文対策では基本をおさえておくことが重要

学力が理由で不合格になることは少ない

スポーツ推薦では、出願時に評定平均値の基準を設けている大学があり(上記の「スポーツ推薦の出願資格例」を参照)、特に公募の場合は、ある程度の学力が求められます。

公募では、基礎学力テストを実施する大学もありますが、点数化して受験生の順位をつけるのではなく、ある程度の学力があるかどうかを確認するための試験で、よほど点数が低くなければ不合格になることはないでしょう。

出願資格である評定平均値をクリアしていれば、学力を理由に不合格になることは少ないのですが、あまりに学力が低いと、大学の授業についていけなくなる危険性もあるので、自分の学力以上の大学を志望する場合は気をつけましょう。

スポーツ推薦を利用する場合の注意点

競技を続けて結果をだす覚悟が必要

スポーツ推薦を利用して大学に入学する場合、少なくとも大学4年間は競技を続けていかなければなりません。

注意点としては、

●常に競技で結果をだすことを求められる。

●ケガや何らかの事情で競技を続けられなくなった場合、大学に居づらくなる。

●練習やトレーニングで忙しく、キャンパスライフを満喫できないこともある。

●大学の授業についていけず、単位を落として留年すると、高校の後輩に迷惑がかかる。

●競技によっては、食事制限などで、友達と気軽に食事や飲み会ができない。

●プロのアスリートになるのでなければ、実力で就職活動をしなくてはならない。

スポーツ推薦で入学した学生に最も求められるのは、大会などで好成績を収めること。

当然、途中で部活動をやめることは難しく、競技に全集中して、練習やトレーニングがメインの大学生活を頑張るだけの覚悟が必要です。

さらに、大学生である以上、勉強もおろそかにできません。

練習やトレーニングで忙しくて授業に出られなかったり、勉強時間が確保できなかったりして単位を落とすと、留年する危険性があるだけでなく、「○○高校の卒業生は学力的に厳しい」と判断されて、次年度以降の募集が来なくなり、出身校の後輩に迷惑がかかってしまいます。

また、スポーツ推薦枠のある学部というだけで妥協して選んでしまった場合、その学部の勉強に興味がもてず、授業がおもしろくない、あるいは勉強についていけなくなって、やはり単位を落としてしまう危険性があります。

大学卒業後、プロのアスリートや実業団選手になることが難しい競技の場合は、就職活動の際に「大学で○○を学び、○○力を身につけました」とアピールできるよう、大学での学びが自分の「軸」になるような学部・学科を選んで入学する必要があります。

大学4年間、その競技を楽しんで頑張ることができるかどうか、その大学の学部・学科を卒業すると、どんな進路が開けているのか、しっかりと考えてからスポーツ推薦の出願をすることが大切です。

大学のランクやブランドイメージだけで選んだり、興味のない学部・学科で妥協したりしないよう、注意しましょう。

スポーツ推薦の入試スケジュール

9月から出願が始まり、年内に合格発表

一般的なスポーツ推薦の入試スケジュールとしては、

◆9月上旬~9月下旬 出願

◆10月上旬~10月下旬 1次選考(書類選考)の合格発表

◆10月下旬~11月上旬 2次選考(面接・小論文・口頭試問など)

◆11月上旬~12月上旬 2次選考の合格発表

◆11月下旬~12月中旬 入学手続締切(入学金・学費・諸経費の納付)
早稲田大学の総合型選抜Ⅰ群(トップアスリート入学試験)は、4月から参加募集される「事前セミナー」の受講が必須です。

多くの競技で、8月上旬のインターハイの際、各大学の監督が視察に来て、実質的なスカウトを行っています。

その後、監督と高校の部活動の顧問の先生による協議を経て、9月からの出願に間に合わせるケースが多いですね。

「セレクション」などの名目で、8月に目星をつけた高校生を集めて非公式の実技試験を行うこともあります。

大学によっては、このセレクションに呼ばれないと出願できないということも。

スポーツ推薦は、9月以降に出願して年内に合格発表まで行われ、年明けになることはほとんどありません。
スポーツ推薦って何?出願時の条件、合格基準などを解説<先輩の体験談つき>

※全国大会は大学のスカウトにアピールするチャンス

もしスポーツ推薦がとれなかったら?

部活動で身につけた能力を受験勉強に生かそう

高校3年間、部活動しかやってこなかったのに、希望する大学のスポーツ推薦がとれないと、絶望的な気持ちになってしまう人がいるかもしれません。

希望する大学・学部学科のスポーツ推薦がとれなかったら、一般選抜に切り替えて頑張りましょう。

部活動で身につけた能力や資質は、必ず受験勉強に生きてきます。

例えば、試合当日にピークをもってくるために逆算して練習計画を立て、コンディションを整えていたのなら、受験本番に向けて優先順位をつけ、計画的に効率良く受験勉強をする段取りが上手にとれるはずです。

部活動を頑張ってきた人なら、受験勉強に取り組む集中力があります。

つらい時でも前向きに頑張ろうとする精神力があります。

1日何時間も勉強する体力もあります。

自分に自信をもって、一般選抜にチャレンジしてほしいと思います。

一般選抜なら、大学も学部・学科も選び放題です。

受験勉強で学力がアップすれば、大学の授業が楽になります。

勉強を頑張って一般選抜で合格できれば、就職活動でもアピールできるでしょう。

スポーツ推薦で入学すると、結果をださなければならないプレッシャーがありますが、一般選抜なら気持ちに余裕をもって競技に取り組めると思いますよ。 

スポーツ推薦で大学に入学した先輩の体験談

スポーツ推薦で大学に入学した先輩は、いつどのように進路を決定し、どんな対策をしていたのだろう。

また、入学後の生活はどんな感じなのだろうか、詳しく聞いてみた。

「高校より恵まれた環境で練習に集中できます」

Q.競技は?
A.ラグビー

Q.入学した学部は?
A.経営学部

Q.大学・学部はどうやって選んだ?
A.高校の部活動の顧問の先生に薦められました。

Q.高校時代の成績は?
A.全国高校ラグビー大会(花園)東京都予選・準優勝

Q.スポーツ推薦を受けたいと顧問の先生に伝えたのはいつ?
A.高校2年生の12月くらい

Q.スポーツ推薦の出願をしたのはいつ?
A.9月

Q.スポーツ推薦の入学試験を受けたのはいつ?
A.11月下旬

Q.スポーツ推薦の合格発表はいつ?
A.12月中旬

Q.面接試験ではどんな内容を聞かれましたか?
A.志望動機、高校時代に頑張ったこと、自分の長所と短所

Q.小論文試験ではどんなテーマが出題されましたか?
A.志望動機について

Q.高校の先生に、いつ、どんな面接練習をしていただきましたか?
A.高校3年生の10月~11月に合計10回くらい。
どのように大学を知ったか、どんなラグビー選手になりたいか、自分をひとことで表すとしたら?などについて答える練習をしました。

Q.高校の先生に、いつ、どんな小論文指導をしていただきましたか?
A.高校3年生の10月~11月に合計10回くらい。
自分の書いた文章をいろいろな先生に見てもらいました。

Q.大学のラグビー部では、どれくらい練習していますか?
A.1日2~3時間、週5日。
高校と比べて練習場の環境が良く、トレーニング場の設備も整っていて、ケガをしてもトレーナーがサポートしてくださるので、思いっきり練習に集中して取り組むことができます。

Q.大学では、どんな生活を送っていますか?
A.ラグビー部の寮に入っています。
同級生と2人部屋で、初めての寮生活だったので最初はキツイと思いましたが、夏休み前には慣れました。
先輩がすごくやさしいし、寮の食事がおいしく、夜はほかの部屋の友達も集まってゲームをするなど、楽しく過ごしています。

Q.現在の目標は?
A.部員が120~130人くらいいるのでポジション争いが大変ですが、レギュラーになって、大学選手権に出場できるよう頑張っています。

「切磋琢磨できる仲間がいるから頑張れます」

Q.競技は?
A.剣道

Q.入学した学部は?
A.体育学部
 
Q.大学・学部はどうやって選んだ?
A.自分で体育学部を希望しました。

Q.高校時代の成績は?
A.関東大会出場(女子団体)
東京都大会・準優勝(女子団体)
東京都大会・ベスト8(女子個人)
日本体育大学剣友会全国高校剣道大会~山内旗・倉澤杯争奪~・3位(女子団体)

Q.スポーツ推薦を受けたいと顧問の先生に伝えたのはいつ?
A.高校3年生の4月くらい

Q.スポーツ推薦の出願をしたのはいつ?
A.11月

Q.スポーツ推薦の入学試験を受けたのはいつ?
A.11月下旬

Q.スポーツ推薦の合格発表はいつ?
A.12月上旬

Q.面接試験ではどんな内容を聞かれましたか?
A.体育学部で学びたいこと、いつから剣道をやっているか、高校時代に頑張ったこと

Q.小論文試験ではどんなテーマが出題されましたか?
A.地球温暖化について

Q.高校の先生に、いつ、どんな面接練習をしていただきましたか?
A.高校3年生の10月ごろから合計4回。
先生と1対1で、志望理由、高校生活で頑張ったこと、大学で学びたいこと、などについて答える練習をしました。

Q.高校の先生に、いつ、どんな小論文指導をしていただきましたか?
A.高校3年生の10月ごろから毎日学校に残って10回以上。
まず自分で本などでテーマを探し、それについて書き、先生に見てもらいました。
そのほかに、先生が用意してくださったテーマについて、実際に時間を計って書いて先生に提出。
添削していただき、何が足りないのかを教えてもらいました。

Q.大学の剣道部では、どれくらい練習していますか?
A.1日2時間以上、週6日。
火・木曜日は朝5時に起きて、授業の前に朝練習。
月・水・金曜日は放課後、17時から稽古をします。
土曜日は、剣道特別実習という授業の中で稽古をしています。
伝統ある大学で剣道ができ、実績のある監督に毎日指導していただき、高校時代よりも考えて剣道をすることを学んでいます。

Q.大学では、どんな生活を送っていますか?
A.剣道部の寮に入っています。
毎日、寮の掃除を行い、そのほかに寮のルールや剣道部でのルールもたくさんあり、稽古がキツイので、授業と両立させるのは大変です。
しかし、剣道部は人とのつながりがとても広く、新しい剣道仲間が増えることで、仲の良い友達も増えていきます。
毎日の稽古は厳しいけれど、共に切磋琢磨していける大学の仲間がいるから、頑張ることができます。

Q.現在の目標は?
A.レギュラーメンバーに入り、団体・個人ともに全日本女子学生選手権大会に出場することが目標です。

実績をつくって、顧問の先生に相談しよう

スポーツ推薦で志望大学に入学するには、アピール材料が大事。

高校3年生の夏まで、部活動に全力で取り組み、実績を残そう。

部活動の顧問の先生に、早いうちから「○○大学の○○学部に行きたい」と話して、進路についてじっくり相談しておきたい。

部活動の先輩がスポーツ推薦で大学に入学していたら、先輩にも話を聞いて参考に。

自分が本当に大学4年間、楽しく競技に取り組み、覚悟をもって頑張ることができる道を探そう。


文/やまだみちこ 取材協力・監修/堀 浩司 構成/寺崎彩乃(本誌) ★関連記事をチェックしよう

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