Pixiv、波紋を呼んだ「写実的な画像禁止」について説明 ハイパーリアリズムなどの画風・技法はOK(1/3 ページ)

「実写と同等もしくは著しく写実的なもの」を禁止する条項が波紋を呼んでいました。

» 2024年04月16日 12時36分 公開
[ねとらぼ]

 Pixivは、波紋を呼んでいる「写実的な画像」の投稿を禁止するガイドライン改定について、混乱を招いたとして背景を説明しました。

 同サービスは4月10日にガイドラインを改定したと発表。「実写と同等もしくは著しく写実的で、性的意図を認められるもの」としていた禁止事項を「実写と同等もしくは著しく写実的なもの」に変更。

ガイドライン改定の内容(10日の発表文から

 このとき同社は「pixivでは、性的意図の有無を問わず、明らかに写真と見分けのつかない画像の投稿を禁止しております。上記の禁止行為について運用上の変更はございませんが、ガイドライン上の表現が不十分であったため、このたび改定いたしました」と説明していました。

 これを受け、写実性の高い作品を手がけるアーティストから「Pixivから投稿を削除した」などの反応が寄せられていました。

 Pixivは15日、「混乱を招いてしまった」として改定の背景について説明する文書を公開。下記のような画像をあらためて禁止する意図があったとしています。こうした画像の投稿は以前から望ましくない行為であり、発見次第削除などの対応を行っていたものの、ガイドラインでその根拠を十分に伝えられていなかったと述べています。

  • 作成手段を問わず、必ずしも性的・残虐とは断定できないが、文脈等によってはそれらの意図が認められる可能性がある写実的な画像(例:実在しないと言い切るのが難しいほど写実的な児童と、水着・おむつを組み合わせた画像等)
  • 人権侵害、情報操作、社会的混乱を招くことを目的とした写実的な画像(例:実在未成年の飲酒、実在政治家・著名人の逮捕、実在しない戦場や災害の風景、投資詐欺の誘引等)

 今回のガイドライン改定では、対応とガイドラインを一致させることが目的と同社は説明。また今後の類似の事例にあらかじめ備えるため、より広い範囲を対象として検討したとしています。

禁止する内容(15日の発表文から

 「健全に運営していくうえで、『実写と同等もしくは著しく写実的なもの』と広範囲な表現でのガイドラインを改定せざるをえず、皆さまにご心配をおかけし誠に申し訳ございませんでした」とPixiv。ガイドラインに抵触するかどうかの具体的な判断基準は、基準の境界付近を狙う悪質行為を防ぐため、公開・回答できないとのこと。

 なおハイパーリアリズムなどの画風・技法は投稿可能であり、従来の運用と同様に今後も禁止されないとしています。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/19/news005.jpg 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  2. /nl/articles/2405/19/news036.jpg 「ウンコ食い」という毒魚に刺され“骨に激痛”→その40時間後…… ゾッとする経過報告に「えげつない」「何かの病気になりそう」
  3. /nl/articles/2405/20/news009.jpg ドクダミを除草剤を使わず防ぐ方法3選 生態と対策がよく分かる解説に「待ってましたよ!」 「これは嬉しい!」と大反響
  4. /nl/articles/2405/20/news035.jpg 夫が男子トイレで発見した“幸運の虫”を妻に見せると…… 感動を呼ぶその正体に「蝶より綺麗」「素敵な旦那さんだ」
  5. /nl/articles/2405/17/news147.jpg 丸刈り男性が“1年間”髪を伸ばし続けたら…… 55週間の“大変身”の記録に「これはすごい!」「クールだね」
  6. /nl/articles/2401/18/news015.jpg 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
  7. /nl/articles/2405/19/news034.jpg 父が答えた「人生最後の日に食べたい物」に衝撃走る 思わず涙こぼれる回答に「泣かせないでください」「心に沁みた」
  8. /nl/articles/2405/20/news034.jpg 生後6カ月の赤ちゃん、ママと目が合ってニコッ!からの…… 無敵のかわいさに「撃ち抜かれた……」「癒しをありがとう」
  9. /nl/articles/2405/20/news068.jpg カスハラなど客の迷惑行為で「もう限界」 老舗銭湯が閉店を決意した理由に「一番心折れるパターン」「見ていてつらい」
  10. /nl/articles/2403/13/news017.jpg 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評