1年分の生理用ナプキンを学生に配布する「奨学ナプキン」 その成り立ちと効果、課題――大王製紙に聞く(1/4 ページ)
4月9日から2024年度の奨学生を募集。
大王製紙が展開する生理用品ブランド「エリス」が、「奨学ナプキン」というプロジェクトを実施しています。学生に生理用ナプキンを無償提供するというこのプロジェクトについて、実施の経緯や生理に関する課題などについて尋ねました。
「奨学ナプキン」は2022年から行われているプロジェクト。生理用品の入手が難しい学生(小学生含む全ての学生)2000人に、生理用ナプキンを1年間無償で提供しています。生理に関するアンケートに回答し、応募した人の中から選考で奨学生を決定しています。奨学生にはナプキン返済や費用負担はありませんが、気持ちの変化や過ごし方についてのアンケートへの協力を求められます。
2023年度の「奨学ナプキン」では、「最終アンケート」に回答した学生1170人のうち98.1%が「奨学ナプキンをまわりの人に勧めたい」と回答。「ナプキンを気軽に取り換えられるようになって衣類が汚れることが減った」「同じナプキンを長時間使い続けることがなくなり、かぶれることが減った」など前向きな声が多く届いたとのことです。
4月9日からは、2024年度の奨学生募集が特設サイトで始まります。プロジェクトの成り立ちや、生理に対する社会の理解の変化などについて、エリスに聞きました。
「『生理の貧困』を少しでも解決したい」
「奨学ナプキン」は、“個人を大切にするブランドの志を知ってもらい、自分に合う生理用品を見つけてもらいたい”という想いから、多様性のある社会でひとりひとりの生理に寄り添うプロジェクトとして2022年4月に立ち上げた『meet my elis』の一環として始まったといいます。
「昨今、経済面や環境面などさまざまな理由で生理用品を手にすることが難しい『生理の貧困』を少しでも解決したいと思いから、スタートしました。これまでに4000人の奨学生を支援してきました」(エリス)
2022年度、2023年度の「奨学ナプキン」では累計で1万4000件の応募があり、毎回2000人ずつに支援しています。奨学生の選考については、「生理用品の入手に困っている学生ご本人にお答えいただくアンケートをもとに厳正なる審査により決定」しており、詳しい選考方法は非公開とのこと。
2024年度の奨学生も2000人で決定しており、来年度以降については未定だとしています。
なお、「自社の商品を提供しアンケート協力を求めている」という形式に、SNSでは「商品のモニター募集なのではないか」という声もありますが、「設問の中に商品に対する評価はいれておりません」とエリスは説明。「あくまで『meet my elis』のプロジェクトの一つとして、これからの未来を支える若い世代である学生を支援したい」との考えで実施している取り組みであり、アンケートは「生理の貧困の実態を一人でも多くの方に知っていただく機会を作る」ため、個人が特定されない形で公開しているといいます。
アンケートでは、奨学生の9割以上が「生活に変化があった」と回答。「気軽に交換できるので部活や勉強に集中できた」「夜安心して眠れるようになり睡眠不足が減った」などの声が多く見られ、「奨学ナプキン」を通して学生生活の質の向上にも前向きな変化が見られたことが分かったとエリスは述べています。
関連記事
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
-
「ウンコ食い」という毒魚に刺され“骨に激痛”→その40時間後…… ゾッとする経過報告に「えげつない」「何かの病気になりそう」
-
ドクダミを除草剤を使わず防ぐ方法3選 生態と対策がよく分かる解説に「待ってましたよ!」 「これは嬉しい!」と大反響
-
夫が男子トイレで発見した“幸運の虫”を妻に見せると…… 感動を呼ぶその正体に「蝶より綺麗」「素敵な旦那さんだ」
-
丸刈り男性が“1年間”髪を伸ばし続けたら…… 55週間の“大変身”の記録に「これはすごい!」「クールだね」
-
巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
-
父が答えた「人生最後の日に食べたい物」に衝撃走る 思わず涙こぼれる回答に「泣かせないでください」「心に沁みた」
-
生後6カ月の赤ちゃん、ママと目が合ってニコッ!からの…… 無敵のかわいさに「撃ち抜かれた……」「癒しをありがとう」
-
カスハラなど客の迷惑行為で「もう限界」 老舗銭湯が閉店を決意した理由に「一番心折れるパターン」「見ていてつらい」
-
食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」
- JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
- 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は…… 斜め上のキュートな活用術に「超ナイスアイデア」「こういうの大好きだ!」
- 「ずっと小児」 グランスタ東京の“母の日広告”に賛否…… 運営会社が撤去「違和感覚える方もいた」
- 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
- 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
- 「車庫にランボルギーニがいて駐車できない」→見に行くと…… 「電車の中で絶対見ないほうがいい」衝撃の光景が195万表示!
- JR東日本、ネットバンクサービス「JRE BANK」を発表 JREポイントがたまるなどの特典も
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「900円は安過ぎる」 喫茶店でプリンアラモード購入→見本と違いすぎる“激盛り”に仰天 「逆写真詐欺」
- 森の中で発見された“謎の物体”が618万件表示 「何これ!」「暗号?呪物?」集まる推測や知見と“驚きの事実”
- 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
- 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
- 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
- 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
- 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
- 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
- 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
- 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評