バーガーキング、出店する“空き物件”情報を公募　注目集める異例の施策、なぜ？（1/3 ページ）

「店舗数を増やしたいのですが、物件探しに困っています」と公募をスタート。

　「バーガーキングにぴったりの空き物件をぜひ、紹介してください」――バーガーキングが出店場所の情報提供を公募する異例の施策が話題になっています。

成約した場合は10万円

　「店舗数を増やしたいのですが、物件探しに困っています」として、同社は2月5日から募集を開始。紹介した物件が成約した場合は10万円がもらえ、また紹介しただけでもクーポンがもらえます。

　募集が予告されると、近所に出店してほしい人からの反響や、「出店要望の多い地域を知ることができる」など物件情報以外にも狙いがあるのではと考察する声などが上がりました。

　ねとらぼ編集部が、物件情報を募集するに至った経緯についてバーガーキングに聞いたところ、「新商品やキャンペーンの情報を発信するたび、お客様より全国各地への新規出店を希望する大変多くの声をいただいております。ご要望にお応えすべく全力で日々活動しておりますが、出店する物件探しに困っています。ぜひ、皆様のお力をお貸しください」と回答。

　またSNSで言われているような「出店要望の多い場所を知る」狙いもあるのかも聞いてみましたが、「特にございません。ぜひ多くのご紹介、ご応募をお願いいたします」とのこと。

　ちなみに出店数の目標は「2028年末までに全国600店を目指しております」（バーガーキング）。

　同社は2019年5月に国内99店舗のうち22店舗と大量閉店を行った後、出店戦略を見直し「不採算店舗を閉店し、投資をしても回収できないエリアへの出店はやめ、初期投資が少ない、商業施設やショッピングセンターへの出店を強化」したとしています。店舗数は約3年間で100店舗から200店舗に倍増し、2023年11月30日時点で全国204店舗となっています（関連記事）。