野口健、ヘリで緊急搬送され病院へ マナスル4度目の挑戦も登頂かなわず「山は登るものではなく、下から眺めるものなのかも」(1/2 ページ)

お大事に……。

» 2023年09月22日 12時50分 公開
[川上酒乃ねとらぼ]

 登山家の野口健さんのX(Twitter)を事務所のスタッフが9月21日に更新。野口さんがヒマラヤ山脈のマナスルで、ベースキャンプへ戻る途中に呼吸困難となり、ヘリコプターで緊急搬送されたことを報告しました。

野口健 野口健さん(画像は野口健オフィシャルブログから)

 8月にネパール入りし、高所順応トレーニングを経て9月15日から自身4度目となるマナスル登頂に挑んでいた野口さん。18日には安全祈願する様子も公開され、シェルパとの交流や現地の様子を伝えていました。

野口健 高所順応トレーニングが完了した際の投稿(画像は野口健オフィシャルブログから)
野口健 マナスルで安全祈願する様子(画像は野口健オフィシャルブログから)

 しかし、21日にスタッフによって「野口ですが、昨日、C2に行き、ベースキャンプに戻る途中に呼吸困難となり、血中酸素濃度53%になってしまいました」と野口さんがアドバンスキャンプから戻る途中で体調不良に陥ったと報告。「酸素吸入を行い、登山隊同行医師に診てもらいましたが、肺水腫かもしれないとの事で、ヘリにてカトマンズにおり、病院にて診察してもらっています」と病院へ搬送されたと伝えられています。

 6時間後には野口さん本人がX(Twitter)を更新し、無事を知らせるとともに医師からは「炎症反応が非常に高い、白血球の数値も。敗血症に近い状況。これから抗生剤を点滴する」と告げられたことを公表。「8月から3週間『これでもか!』とエベレスト街道で高所順応トレーニングを行い、また、足もいい感じに仕上がり。この秋のマナスルは奇跡的に連日の晴天。『4度目の正直なるか!』と。その矢先に肺をやられ。あ〜マナスル。人と山にも相性があるのかもしれない」と4度目も登頂がかなわなかった悔しさをポストしました。

 またさすがの野口さんも「マナスルはもうやめにしよう」と今後の挑戦については及び腰で、「やっぱり、山は登るものではなく、下から眺めるものなのかもしれませんね…」と弱気な言葉をつづっていました。

 ファンからは「びっくりしました。無事なのですね。しっかり休んでください」「酸素濃度53%って初めて聞いた お大事になさって下さい」との心配や、「野口さんほどの方でも、こんな事になるんですね。一日も早く回復されることをお祈りいたします」と早期回復を願う声が寄せられています。

 野口さんはこれまでに多くの峻峰に挑戦しており、1999年には25歳と最年少でエベレストに登頂。また、33歳だった1997年には再びエベレストに登頂しており、日本人では8人目となるネパール側、チベット側の両方からの登頂成功者となりました。

 一方でマナスルとは相性が悪いようで、今回の挑戦を目前にした2023年9月12日には「過去3回の経験からマナスルは僕が経験したどの山よりも真っ向勝負をさせてもらえなかった」と過去の登山を回想。ヒマヤラ登山の案内を担うシェルパも「エベレストよりもマナスルは危ない」と明言していることを明かしていました。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/20/news059.jpg 桁違いの価格に衝撃 伝説のおもちゃ「チャクラ宙返り」の発見報告に「なんで!?」「価格破壊レベル」の声
  2. /nl/articles/2405/22/news029.jpg 9歳息子、野生のリスにカメラをかまえて2秒後…… 驚がくのショットに「スゲー!!」「感動しました」と称賛
  3. /nl/articles/2405/22/news119.jpg 「ブラック・ジャック」ピノコ役を演じる子役に納得の声 「この子しかいない」「オソマちゃんの子だ!」
  4. /nl/articles/2405/22/news140.jpg ヒロミ、500万円以上&数年越しゲットの“世界戦略車”が「粋な感じ」 初ドライブに臨んだ妻・松本伊代も「この車夢だったの!」
  5. /nl/articles/2405/22/news159.jpg 安藤サクラ、別人級の大変身で驚きの声集まる 「やはりお母様似では?」と母・安藤和津を思い出す声も
  6. /nl/articles/2405/22/news105.jpg 義父から夫へ「小学生の時に作った作品を捨ててしまった、もう一度作って」と謎のLINE→妻は笑うも…… 本気だった理由に驚き
  7. /nl/articles/2405/22/news053.jpg 本当に同じサーバルなのか!? 昼と夜でまるで別個体、衝撃のギャップに「顔たまらんw」「え、同一サーバル……!? ってこんらんした」
  8. /nl/articles/2405/21/news034.jpg 犬「で、オレが産まれたってわけ」 220万再生突破の爆笑ワンコに「ちっ、2回目の転生は犬かよ」「これでウインクとかされたら笑い死ぬww」
  9. /nl/articles/2405/22/news032.jpg 「前世は金魚」と話題の黒猫 想像を軽く超える“美しい尾びれ”に「芸術だわ…」「金魚というよりベタみたい」
  10. /nl/articles/2405/20/news045.jpg “無給餌”で育てたメダカが3年後、驚きの姿に……!! 人の手が入っていないビオトープで起こったミラクルに注目が集まる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  2. 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  3. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  4. 「なぜ今になって……」 TikTokで“15年前”の曲が大流行 すでに解散の人気バンド…… ファン驚き 「戸惑いが隠せない」
  5. どういう意味……? 高橋一生&飯豊まりえの結婚発表文、“まさかのタイトル”に「ジワる」「笑ってしまう」
  6. サーティワンが“よくばりフェス”の「カップの品切れ」謝罪…… 連日大人気で「予想を大幅に上回る販売」
  7. “世界一美しいザリガニ”を入手→開封して見ると…… 絶句を避けられない姿と異変に「びっくり」「草間彌生作のザリガニみたい」
  8. 「誰かと思った」 楽天・田中将大の“激変した風貌”にファン驚き…… 「一瞬わからなかった」
  9. 複数逮捕&服役の小向美奈子、“クスリ”に手を出した理由が壮絶すぎ……交際相手の暴力で逃亡も命の危機 「バレてバルコニー伝って入られて」
  10. 耐火金庫に“溶岩”を垂らしてみたら…… “衝撃の結果”に実験者も思わず「なんだって!!!」と驚愕【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評