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「え、ここじゃない?」社宅に引っ越した新入社員を襲った悲劇

 新生活や転勤など、意外と多い「引っ越しの機会」。今年の春も、多くの学生が希望に胸を膨らませ、社会人の一員となりました。とりわけ地方から都市部の企業へ就職した人たちにとっては、故郷を離れ、大都会へ引っ越すことになり、いろいろな意味で一大イベントになります。
引っ越し

※画像はイメージです(以下同じ)

 今回は、そんな地方住みのフレッシュマンが就職を機に上京した際の出鼻をくじかれたエピソードです。

念願の内定…憧れた東京への引っ越し準備

 お話を聞いたのはこの春、大学を卒業したという光輝さん(仮名・22歳)。第1志望だった機械メーカーへの内定を獲得し、新生活へ期待を膨らませていました。そんな光輝さんの就職先は東京。地元・福島を離れ、都内の社宅に引っ越しすることになったそうです。 「春休みに友達と観光も兼ねてですが、わざわざ社宅の下見に行くほどでした。本当に楽しみで。引っ越し準備には念を入れました」  ずっと実家暮らしだった光輝さんにとって初めての引っ越し。しかも憧れの大都会、東京へ。理想の一人暮らしを描きながら、特に念入りに準備したそうです。  総務課から内定者に配布された書類には、利用できる複数の引っ越し業者がリストアップされていたので、光輝さんは入居希望日に合わせて業者を選定し、余裕を持って計画を立てました。勤務開始までには生活を整えられるように3月の終わりには引っ越しが完了できる手筈でした

待てど暮らせど引っ越し業者が来ない…

 いよいよ引っ越し当日。実家から持ち出す荷物を業者に引き取ってもらい、光輝さんは新幹線で移動します。現地には過去にも行っているので、迷うことなくスムーズに社宅まで到着することができました。  入居先の部屋に入ってみると、もちろんまだまっさらで何も置かれていません。部屋を一周しこれから自分の城になる実感に浸っていた光輝さん。ふと時計を見ると搬入予定時刻までに時間があったので、近所にあったファミレスで業者の到着を待ちつつ、時間を潰すことにしたそうです。 「1時間経っても何も連絡がなくて、道が混んでいるのかなと気長に待ってみたんですが……。2時間過ぎた頃からこれは何かアクシデントがあったのかなとかなり焦ってきたんですよ」  業者の行方を不安に思い、スマホを手に取る光輝さん。まさに電話をかけようとしたその時に、見知らぬ電話番号から着信がありました。
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引っ越しスタッフから電話!その内容は?
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