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ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第12回は“東京編”

グルメ

2024/05/03 12:00

 日本各地からご当地インスタントラーメンを取り寄せ、旅気分を楽しもうというこの企画。今回は、人気ラーメン店が立ち並ぶ東京編。しかし、インスタントの袋麺という縛りが仇となったのか、数多くそろえることができなかった。と、先に言い訳だけしておいて、さあ東京編スタート。

東京のご当地ラーメンについて考えさせられるラインアップ

見た目のポップさに反して実力派!?

 一杯目は、ポップなパッケージが印象深いこちら。味でも店名でも地名でもない、施設名のネーミングに少したじろぐが、羽田空港のコラボ商品とのことなので、まあ良しとしよう。作り方は超シンプルで、麺を茹で終えた鍋に粉末スープを入れると完成。インスタントラーメン特有のチープながらいい香りが鼻をくすぐる。
 
小笠原製粉「エアポート羽田空港ラーメン」
 
当然だが、出来上がりにパッケージの派手さはない

 まずはスープからゴクリといただくと、「んが?」、パッケージに江戸前しょうゆ味とわざわざ書いてあるが、とんこつラーメンの味も感じる。粉末スープが入っていた小袋をゴミ箱から出して確認してみると「しょうゆ(とんこつ)」という、まるでトンチのような文字が記載。スープの色は、少し茶色がまざった白濁系だし、味わいからもおそらく、とんこつ醤油ラーメンと考えていいだろう。
 
やや白濁したとんこつスープに見えるが、
江戸前しょうゆ味とは?

 とすると、「江戸前しょうゆの表記の意味は?」とか考えさせられるが、そんな謎も含めて、これがエアポートラーメン。肝心な味は、スープも麺も普通に美味かったです、ハイ。
 
麺も細からず、太からず、
至って普通のインスタントラーメン

総評
ご当地感★★★☆☆
汁の個性★★☆☆☆
麺の個性★★☆☆☆
お土産度★★★★☆
合計11ポイント

 麺もスープも美味いけれど、やはり特筆すべき特徴がないのが残念。しかしパッケージのポップさと、とんこつを隠そうとする謎の面白さで、お土産度はなかなかの高ポイントとなった。
 

全国で大人気のコリアンタウンから広がったラーメン

 次にいただいたのは、今や全国で販売されている「辛ラーメン」。これは間違いなく韓国のご当地ラーメンであるが、日本では新大久保を中心としたコリアンタウンで火がついたことから、東京のご当地ラーメンともいわせていただきたい、ということで若干無理やりエントリー。麺は乾麺に珍しいくらいの太麺で、粉末の調味料のほかに乾燥した野菜も入っている。真っ赤な調味料がスープに溶けこんだ瞬間、唐辛子の香りが広がり、食べる前からすでに辛そうだ。
 
農心ジャパン「辛ラーメン」
 
唐辛子のスパイシーな香りが食欲を刺激する

 まずはスープをズズズイといただいてみると、「ん? 思ったよりは辛くないのか……」とぼんやりしている間にきました、バキッと目が覚める強い辛味。韓国料理特有の、ちょいと甘い味噌感もありながら、しっかり辛いのがグッド。
 
本来のスープの色は写真よりも赤みが強い

 そして食べ応えのある中太麺をズルズルっといただくと、強い味わいのスープとバランスも良くて「マジマシソヨ!」、辛みはスッと切れるタイプで、それほど蓄積しないのも好印象。辛いのがちょっと苦手な人ならチャレンジできる、全国的な人気に納得できる一杯だ。
 
モチモチした太麺が辛味噌スープにマッチする

総評
ご当地感★★★★★
汁の個性★★★★★
麺の個性★★★★☆
お土産度★★★☆☆
合計17ポイント

 インスタントラーメンでは珍しい太麺と、刺激的なスープの個性は最高クラス。コリアンタウンの味わいとして考えるならご当地感もマックスだ。ただ、人気があるためか今や全国区の商品でもあるので、お土産度は少々伸び悩んだ。
 

袋ラーメン限定にいささか後悔

 事前にお伝えしたように、人気ラーメン店が溢れる東京にしては、何だか微妙なラインアップとなった今回のご当地ラーメンレビュー。袋ラーメンに限定したことをいささか後悔しつつ、気を取り直して次回は新潟編! お楽しみに。(エフェクト・山葉のぶゆき)