海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】頭の“シラミ”を取ってほしい野生のクジラ、ボートに近づいて助けを求める(メキシコ)<動画あり>

クジラは海洋生物の中でも知能が高いが、そのクジラがメキシコの沖合に現れて、ホエールウォッチングのボートツアーにきていた客を驚かせることとなった。クジラは頭についたクジラジラミを取り除いてもらうため、ボートに近づいてきたのだった。動物専門ネットメディア『The Dodo』などが伝えている。

メキシコのバハ・カリフォルニア半島に位置するオホ・デ・リエブレ湖は海と繋がっている潟湖であり、野生のコククジラの繁殖地として知られている。その湖で先月、ホエールウォッチング・ツアーのボートから撮影された野生のコククジラの動画が多くの人を驚かせた。

動画には、ツアーボートにゆっくりと近づく巨大なクジラの姿が映っており、クジラはボートの縁にいるツアーボートの船長パコ・ヒメネス・フランコさん(Paco Jimenez Franco)の目の前までやってきて、水面から頭を出した。するとパコさんは慣れた手つきでクジラの頭から、クジラに寄生する甲殻類の一種「クジラジラミ」を手で取り除いてあげた。

ホエールウォッチング・ツアーのボートにゆっくりと近づく巨大なコククジラ。船長のパコさんは慣れた手つきでクジラジラミを取り除く(画像は『Jerome Evangelio 2023年3月17日付Facebook「The trust between the grey whales and boat captains at the calving lagoon of Ojo de Liebre in Guerre...」』のスクリーンショット)

取り除いた後、パコさんはクジラの口先を「ポンポン」と手で軽く叩くと、クジラは体を回転して向きを変え、別の部分についたクジラジラミをパコさんに見せている。その姿はまるで「ここも取ってほしい」と訴えるかのようで、このクジラの一連の行動にボートに乗ったツアー客は非常に喜んだという。

パコさんは20年もの間、同水域でホエールウォッチングのツアーボートの船長を務めており、実はクジラジラミを取ってあげたのは今回が初めてではなかった。彼はクジラがブリーチングという水面で大きなジャンプをする理由が、クジラジラミを体から振り落とすためという説があることを知り、

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