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年商150億円の女性社長が考える「理想の会社・理想の組織像」3つのポイント

岐阜県に本社を構える美容機器メーカー「A. GLOBAL*」。その代表を務め、会社の設立からたったの2年で、年商150億円を達成している金松月(きんしょうげつ)さん。 ※2023年9月より「株式会社ARTISTIC&CO. GLOBAL」から「株式会社A. GLOBAL」に社名変更。 最初は経理として入社し、現在は代表を務める金さん。組織の中で、さまざまな役職を経験しています。今回そんな金さんが考える「理想の会社・理想の組織像」についてお話をうかがいました。 【インタビュー第14回】⇒年商150億円を達成の女性経営者は、大きなトラブルにどう対処する?意識する3つの考え方

①「みんなの会社」であり続ける

オフィス

写真はイメージ(以下同じ)

――金さんにとって、理想の会社・理想の組織像というのはどんなものでしょうか? 金さん(以下、金)「理想の会社というのは『みんなの会社』であることだと思います。それは文字通り『みんなの会社』という意味です。 ただ単に給料を稼ぐ場所ではなく、主体性を持って自分の人生の一部となり、生活を豊かにできるものであるといいと思います。そして、そこで過ごすことによって、人生のひとつのステップとして役に立つような会社が理想です。 今はまだ実現できていないのですが、そのような組織を目指しています。 ――具体的にはどのようなことをして、「みんなの会社」を目指しているのでしょうか? 「社員のみんなが資本を持てるといいと思っています。持ち株会を作るということです。社員も株主になれるようにしたいのです。 まず身内から、社内から幸せになることがサービスを提供する会社として、必要だと思っています。いい時も悪い時も共にしている身近な人が幸せになることで、いいサービスが提供できます。 “お客さま第一”というのはもちろんなのですが、そのサービスを提供するためにも、社内のメンバーが幸せにならないと、それはできないことだと思うのです」

②それぞれの個性を生かす

――他にはどのようなことを理想としていますか? 「他には、それぞれの個性を活かせることが理想です。たとえば、マネージメントが得意な方もいれば、そうでない方もいるし、専門分野のプロフェッショナルもいます。それぞれの得意不得意は違います。 会社では上や下など役割がありますが、その中で社員それぞれが、それぞれの分野で活躍できるといいなと思っています。 もちろん、組織なので規定はあるし、社会人としての最低限のルールはあるけれど、それ以外の部分では好きなことをして個性を生かせる会社でありたいです。 自分の価値を生み出せる仕組みを、強化していきたいですね」 ――そのために具体的にはどんなことをしているのでしょうか? 「360°人事評価制度を採用しています。どのように皆を評価するか、まだまだ改善していかなければならない部分もありますが、今は模索しながら行っています。 人事評価制度を取り入れたのは、人に評価されることで、自分を見つめ直したり、自分に向き合う機会になるからです。何を努力すべきか、未来を描いて可視化できるようになると思うのです。 部署替えにも融通をきかせるようにしています。うちの会社では、それぞれの状況に応じて、「何月に部署替えを行う」とかではなく、臨機応変に行っています。
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上の立場だからえらいというわけではない
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