ChatGPT開発のOpenAI、動画生成AI「Sora」発表　文章から最長60秒の動画を生成（1/3 ページ）

現在は専門家とともに安全対策を行っているとのこと。

　ChatGPTなどを手がけるAI企業OpenAIは2月16日、文章を入力すると動画を生成するAI「Sora」を発表しました。

　Soraは入力したテキストから最長60秒の動画を生成。詳細な場面や複雑なカメラの動きなども表現できるとしています。OpenAIはサンプルとして、「雪が積もった美しい東京の街がにぎわっている。カメラは、雪景色を楽しんだり、近くの店で買い物する人たちを追いながら通りを抜けていく。美しい桜の花びらが風に乗って雪片とともに飛んでいる」というテキストから生成した動画を公開しています。

生成された動画の場面（OpenAIの動画から）

　現行モデルは複雑な場面の物理シミュレーションの精度に難がある場合があり、右と左を混同するなど弱点があるといいます。

安全対策

　OpenAIは、Soraを同社の製品として提供する前に安全対策を取るとしており、現在は誤情報やヘイト、偏見などの問題について専門家と協力していると説明しています。

　ほかにも、将来的にはAI生成であることが分かるようにC2PA（コンテンツ来歴および信頼性のための標準化団体）のメタデータを組み込むとしています。また画像生成AI「DALL・E 3」で使用している既存の安全対策も活用するとのこと。

　またSoraをビジュアルアーティストやデザイナー、映像製作者にアクセス可能にしてフィードバックを受けると同社は述べています。