小さい子猫ちゃんの場合、自由に家の中で遊ばせておくと思いがけない事故があるため、飼い主さんの目が行き届かない時間帯は、ケージの中で我慢してもらうことがあります。それでも、子猫ちゃんとしては外に出たいもの。ケージの隙間から出られないか顔を押し付けていたら、偶然「ぴえん」な表情になった子猫ちゃんがいました。

 白猫のマオくんは、生後2週間のところを現在の飼い主さんに保護された男の子。やんちゃで活発に駆け回るため、飼い主さんは目を離せません。

 まだまだ小さいマオくんにとって、家の中には危険な場所が色々あります。そこで飼い主さんは、自分の目が届かない就寝時や手が離せない時は、マオくんにケージの中で過ごしてもらっているとのこと。

 人間でも、小さな子が大人側の配慮を理解してくれないことがありますが、それが子猫であればなおさら。ケージに入れられたマオくんは、まだ遊びたい~!と、なんとかケージから出ようとしてしまうんだとか。

ケージから脱出を図るマオくん(めるちょとまおまおさん提供)

 ケージの隙間に顔を突っ込み、通れないかとマオくんは奮闘しますが、さすがに小さいマオくんといえど、すり抜けることはできません。それでも外に出たいと、なおもマオくんは顔をケージに押し付けると……ちょうど目のところがムニュッと変形し、まるで「ぴえん」の顔文字みたいな表情になってしまいました。

顔を押し付けるうち「ぴえん」な表情に(めるちょとまおまおさん提供)

 ケージから出たくても出られないマオくんにしてみれば、まさに「ぴえん」な心境だったかもしれません。飼い主さんによると「お腹がすいたり寂しかったりする時は泣いたりすることがありますが、今回のように顔を突っ込むというのは初めて見ました」とのことで「おそらく、この最初の経験で脱出はできないと分かったかもしれません」と話してくれました。

 もちろん、このあとはケージから出してもらったマオくん。「走り回って、ご飯を食べて……といつも通り過ごし、飼い主がケージに手を加えていたところ、自ら覗きに来てケージ内で遊んでいました」と飼い主さんはマオくんの様子を教えてくれました。

 子猫は冒険心が旺盛で、ちょっと目を離すと、とんでもないことをしでかします。不慮の事故を避けるため、飼い主さんのいうことを聞いて、もう少し大きくなるまで自由に家の中で遊ぶのは我慢してくれるといいですね。

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めるちょとまおまおさん(@meltube_cat)

(咲村珠樹)