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高速道路で“レンタカーを煽り続ける”黒のアルファード。恐怖のドライブに遭遇した男性の告白

人生で初の煽り運転を体験

煽り運転

写真はイメージです

 何かと話題になる煽り運転。YouTubeなどの動画サイトでもこうしたマナー違反のドライバーを扱った動画は人気が高く、再生回数も数十万回というのも珍しくない。今回、煽り運転の体験を語ってもらった武藤章典さん(仮名・42歳)は、人生で初めての煽り体験を「ただひたすらに恐怖だった」と振り返る。  都内に住む武藤さんは自家用車を所有しておらず、車に乗るのはもっぱらカーシェアで、その頻度は月に1度程度だ。 「昨年の秋、家族でキャンプに行った帰りのことです。高速に乗ろうと、インターチェンジに向かいました。ETCのある料金所レーンは3つあるうちの左と右で、真ん中は一般レーン。私は右側のレーンに入ってETCを通過し、そのまま直進しようとしたところ、左のレーンから猛スピードで黒のアルファードが入ってきたんです。しかし、すでに私のほうが少し早く高速に向かう道に入っていたので、アルファードは私の車の左側、助手席の後ろあたりスレスレで急ブレーキを踏み、私の後ろに付く形になりました」

妻の一言で恐怖のドライブが始まる

 この一件が「恐怖のドライブ」の始まりになろうとは、武藤さんは夢にも思わなかった。 「高速に入ってしばらくすると、助手席の妻が『後ろの車、すごく近くない?』って言うんです。バックミラーを見てみると、さっきのアルファードがいました。私は確かに近いように思うけど、後ろにいるなら特に何かできるわけないし大丈夫だろうって」  このとき、武藤さんは80kmほどのスピードで走っていたのだが、その後もアルファードはつかず離れずの状態で走り続け、あるときから武藤さんは恐怖を感じるようになったという。 「前の車を追い越すと、一緒に追い越してくるんです。スピードを出して離そうとすると向こうもスピードを出して付いてくる。それで気になってバックミラーをチラチラ見ると、時折車線を跨いで近づいてきたりするようになりました。妻が『これって煽り運転されてるんじゃない?』という一言で、ハッとしましたね。煽り運転されていると気がついた瞬間から、恐怖を感じるようになってしまったんです」
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夫婦ともにパニック状態に
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