受験お作法2.0

 お受験コンシェルジュ&戦略プランナーのいとうゆりこさんが、東京都・神奈川県の小学校受験を中心に、学校説明会や幼児教室ではなかなか教えてくれないリアルな“お受験情報”を発信。小学校受験本番を迎える、幼稚園年長のお子様方に焦点を当て、保護者ともども1年間どのように戦い抜いていけばよいのか各月ごとのポイントを教えてくれます!

 8月編では、夏休みの体験談をお子様がうまく話せるようになるための秘訣、そして願書を書く際の注意点についてお話ししていきます。

■夏休みの体験談、お子様がうまく話せるようになるには…

 夏休みも折り返し地点を迎え、大手のお教室では夏期講習“後期”がスタートしていることかと思います。普段お顔を合わせている他のご家庭のお子様たちが、夏休み前半を経てひと回り成長していたとしても焦らないようにしてくださいね。

 子どもの成長は千差万別です。自分を見失わないように、しっかりと自らのご家族とお子様と向き合い、毎日を大切に過ごしてください。

 またこの時期は、夏休みだから……といろいろ詰め込みすぎた疲れが出てくる時期でもあります。1日くらいやらなくても……と思われる方もいるかもしれませんが、その“たった1日”が命取りになることを忘れないでください。

 早寝早起き、ラジオ体操、朝のペーパー、絵日記など、ルーティンワークをしっかりこなしましょう。

 そして夏期講習の後期では、夏休みの経験をもとにした絵画制作やお話作りなどが行われますので、これから旅行に行かれるご家庭は、荷物の準備、交通手段、経路、1日の計画立てなども、すべてお子様とご一緒になさってください。

 また旅行から帰ってきたら、すべての行動を“復唱”し、頭と身体に叩き込んでいただきたいです。なぜ、この場所に行くのか? と、旅行の理由を一緒に考えたり、地理(地図)も含めて確認をしておきましょう。