1月6日の米議事堂襲撃事件の連絡に使われ、米Appleと米Googleのアプリストアから1月9日に削除されたSNSサービス「Parler」のモバイルアプリが5月17日(現地時間)、App Storeに復活した。
アプリの概要欄には「ParlerはiOSに戻れて嬉しい。寂しかったよ!」とある。
Parlerは同日、2月に解雇した創業者CEOに代わってジョージ・ファーマーCOO(最高執行責任者)を新CEOに任命するという発表文で、暫定CEOのマーク・メックラー氏とファーマー氏の尽力により、iOSアプリをApp Storeに再登録できたと説明した。メックラー氏は保守派運動「ティーパーティーパトリオッツ」の創業者で弁護士の資格を持つ活動家。Parler復活を見届け、暫定CEO職を退く。新CEOのジョージ・ファーマー氏は英米で活動する政治家で、ドナルド・トランプ氏支持者で右翼活動家のキャンディス・オーウェンズ氏の夫。
ParlerのアプリはGoogle Playストアには復活していないが、AndroidアプリはGoogle Playストア以外からもダウンロードできる。Parlerは「メックラー氏とファーマー氏の尽力により、ParlerアプリはAndroidとAppleの端末で利用できるようになった」としている。
米Washington Postによると、ParlerはiOSアプリをAppleのApp Storeポリシーに準拠させるために、ヘイトスピーチを検出し、ブロックするためのAIを採用したという。ブロックするのはParlerではヘイトと判断されない言葉を含んでおり、AndroidアプリとWebアプリではこのAIによるブロックは行わない。同社はLinkedInへの投稿で「iOSアプリのエクスペリエンスは少しぬるいが、Webにアクセスすればいつでもほんものを体験できる」としている。
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