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背筋がゾクッとするような恐怖がホラー映画の醍醐味ですが、ときにはあまりに予想外かつ突拍子もない展開に、怖がるのを忘れて笑ってしまうこともありますよね。思わず笑ってしまったホラー映画の演出について、ヒトメボ読者に聞いてみました。

ゾンビの足が速い

「ゾンビと聞くとどうしても足が遅くて動きがゆっくりなのを想像してしまいますが、『ドーン・オブ・ザ・デッド』を観たときに、ゾンビが普通に走っていたので笑ってしまいました。登場人物にとっては、ゾンビの足が速いほうが恐怖心を煽られるのだと思いますが(笑)。ゾンビにはキレのいい動きが出来ないという先入観を持っているせいか、観ている側は、予想外の動きをされるとクスッときてしまいますよね」(福岡・29歳男性)

古典的なゾンビといえば足が遅く動作が鈍いイメージですが、近頃のゾンビのなかには全力疾走したり動きにキレがあったりする種族(?)も。実際に遭遇したらとんでもない脅威でも、画面越しだとちょっと面白いんでしょうか……?

フラグがベタすぎる

「『すぐに戻る』とか『ここから絶対に動くなよ』のようなベタなセリフを言う登場人物はほぼ死ぬので、そういうあからさまなセリフが出てくると、その後の展開が大体読めて笑ってしまいます」(岩手・30歳男性)

「比較的新しい作品でも、『今どきそんなベタなこと言う!?』みたいなセリフ回しのホラーって多いですよね。洋物ホラーだと、翻訳の都合もあるのかもしれませんが……。今までにもいろいろなホラー映画で聞いてきたようなセリフが出てくると、しらけるのを通り越して、面白くなってしまいます」(埼玉・25歳女性)

誰が聞いてもそれは死亡フラグだってば……。と思うようなセリフを平気で口にする登場人物の多いこと。そこから実際に死んでしまうまでの展開は、もはやホラー映画の様式美なのかもしれません……。

わざわざシャワー中を狙って出てくる

「ホラー映画に出てくる霊や怪物って、何故か登場人物のシャワー中や入浴中を狙って背後に出現しますよね。怖いシーンのはずなんですけど、『もしかして、登場人物が入浴しているところを覗きたかったから、わざわざ浴室に移動するまで隠れて待っていたのかな……』と想像してしまって、恐怖を覚えるより先に笑ってしまいます……」(東京・23歳女性)

被害者が逃げ場のない狭い密室で一人きりになるタイミングを狙っていると、必然的に浴室に行き着くのでは……? と思わなくもないですが、覗きが目的の霊や怪物はシュールすぎて、たしかにちょっと笑ってしまいそうです。

ピエロが怖くない

「洋画のホラーに出てくる恐怖の象徴としてのピエロですが、正直私はまったく怖さを感じないので、登場人物がピエロに怯えているような描写を見ると、なんだか笑いが込み上げてしまいます。どんなに登場人物たちのセリフや話の展開で恐怖を煽られても、顔に色を塗った陽気なおじさんに思えてしまって……」(石川・28歳女性)

『IT』に出てくるペニーワイズなどの影響もあって道化恐怖症の人が一定数いる欧米と違い、日本ではあまりピエロに対する恐怖心が浸透していないので、サーカスのイメージのほうを強く感じてしまう人もいるのかもしれませんね。

ポスターのデザインが笑わせにきている

「ホラー映画の演出とは少し違うんですが、宣伝のために作られるポスターやフライヤーのデザインが笑えるやつだと、映画を観たときにも思い出して笑ってしまいます。確実にその霊が言わないであろうセリフを添えているポスターとか、ずるいですよね」(大阪・31歳男性)

映画のポスターやフライヤーは多くの人の目を引くようなデザインになっているものですが、そのキャッチーさがホラーと融合することで、怖いより面白くなってしまう場合も。

ホラーとコメディは紙一重と言いますが、恐怖の中に笑いを見出してしまう瞬間、みなさんにはありますか? たまには面白くて怖いホラー映画で、クスッとしつつ涼しくなってみるのもいいかもしれませんね……。

(ヒトメボ編集部)
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