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【後編】実家で同居していた義姉が兄の死を境に出ていった。残された70代の実母が心配で……

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兄が亡くなったことで義姉が子どもを連れて出ていってしまい、そこに残された母と家について悩むことになった相談者さん。家族で実家に帰るか、それとも母を東京に呼び寄せるのか……話し合いはなかなかうまくいかないようです。

東京に行きたくない母と、地元には帰れない相談者さん……どうする?

お母さんを東京に呼び寄せる、もしくは相談者さん一家が実家に住むのが良いのではないかとアドバイスがありましたが、どうやらどちらも不可能なようです。

『不動産屋に相談したら「0円でも買い手や借り手がつかない」と断言されてしまいました。でも母は「東京には絶対に住みたくない」と』

母親は東京に来たくないと言っているし、自身も仕事の都合などで東京を出ることができない……。残念ではありますが、同居をしない方向で考えるならば他にいい案はあるのでしょうか?

『相談者さんもお母さんも今の場所から動けないなら、各自その場所でなんとか生きていくしかないよ。お母さんはヘルパーや近くの親戚など頼る。相談者さんは子どもたちが大きくなったら単身で地元に帰ったら?』

『お母様、今は「東京へ行きたくない」と言っていても、年を経て老いが進めば気持ちが変わるかも。それでも九州を離れたくなくて、相談者さんも九州での同居が無理なら、介護などを利用しつつ1人で頑張れるだけ頑張って、いよいよになったら施設に入所。それが現実的な道だと思います』

お母さんの希望は、「1人で生活したくない」ところにあるのでしょうか? それとも「今の家に住み続けたい」というところにあるでしょうか? 全ての希望を叶えることはなかなか難しいので、1番の希望が何なのかをきちんと確認する必要がありそうです。1人でいることが嫌だと主張するのであれば、東京に来てもらって同居をする。今の家に住み続けたいのならば、ヘルパーさんなどを雇う。要望にあわせて臨機応変に対応していくことで、義母へのフォローは可能になるはずです。

「あれもこれもダメ」ではなく、まずはできることを考えて

『二世帯なら一世帯分を賃貸にすればいいよ。貸しているところあるよ』

『家としては人気なくても、土地として考えれば買い手はいるんじゃない?』

不動産屋に立地や利便性の問題で「0円でも買い手や借り手がつかない」と言われた話について、こちらは売る以外にも方法がありそうですよ。寄せられたアドバイスのように賃貸にしたり、家を壊して土地を売ったり……それぞれが案を出し合うことで他にもなにかいい手立てが見つかるかもしれません。また、どうしてもお母さん1人で生活するのが難しくなってしまった場合には、たとえ利益がなくマイナスになったとしても、家を売る覚悟をするべきなのではないでしょうか。
「自分たちに何ができて何ができないのか」というところは、まだ話し合う余地はあるはず。今できることから当事者同士でしっかりと考えていきましょう。

文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko

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