「クンチキタ」「やんちゃBOY やんちゃGIRL」…日本版“プデュ”オリジナル曲は練習生の個性をアピールできるラインナップに

PRODUCE 101 JAPAN『35 Boys 5 Concepts』

 最終回まで1週間を切り、投票も白熱する『PRODUCE 101 JAPAN』。“プデュ”シリーズ恒例のオリジナル曲のパフォーマンスで競い合うコンセプトバトルの様子が第9、10回にて配信された。オリジナル曲の解禁は番組のテーマ曲である「ツカメ〜It's Coming〜」以来である。同楽曲は練習生全員で披露するなど圧巻のパフォーマンスでありながらもフレッシュさを兼ね備え、番組のシンボルとなっているのに対し、発表された5曲はコンセプトバトルに挑む35人の練習生の溢れる個性をアピールできる最高のラインナップとなった。そこで今回はその5曲のサウンドや歌詞に着目して分析する。

「クンチキタ」

PRODUCE 101 JAPAN|♫クンチキタ@#10 コンセプトバトル

 ダンス/ヒップホップジャンルである「クンチキタ」は力強さが溢れる一曲だ。「クンチキタ」とは韓国語で根気強いといった意味であり、低音の響くビートが攻めたその世界観を創り上げる。歌詞も〈弾丸のように 食い込め上位へ〉というように、サバイバル番組の緊張の中心にいる練習生の威勢を表現し、説得力のある曲となっている。一人ひとりのパートでそうした雰囲気を高めていく中、サビで感じさせる"動じなさ"は練習生自身の確固たる信念や覚悟も後押ししているだろう。曲のラストではさらに音の厚みが増し、迫力たっぷりとなっている。

「DOMINO」

PRODUCE 101 JAPAN|♫DOMINO@#10 コンセプトバトル

 「DOMINO」は始まったら止められなくなりそうな恋心をクールに歌い上げる。ストレートな歌詞や緩急のある曲展開が表現する“跳ね上がる心、燃え上がる情熱”に、ドキッとしてしまうポイントが多く登場する。〈just like DOMINO〉というキリングパートだけでなく、“ドミノ”というテーマが忠実に再現されているような一音ずつ下がったり、上がったりするパートも楽曲の魅力を底上げしている。恋に落ちる一瞬を切り取った楽曲は、練習生の新たな魅力を伝える役割も果たしている。

「Happy Merry Christmas」

PRODUCE 101 JAPAN|♫Happy Merry Christmas@#10 コンセプトバトル

 「Happy Merry Christmas」はこの季節にぴったりの最高にハッピーな一曲だ。ストリングスやジングルベルが演出するのは誰もが心踊るクリスマスだけではなく、曲の中の“ボク”や恋人である“キミ”の幸せまでもだ。高鳴るトキメキや舞い落ちる雪も表現された起承転結のある展開で、とても聴き心地が良い。サウンドの幸福感は全員で歌唱するサビが特に支えており、〈誰よりも 何よりも 大好きなんだ〉という歌詞で重なるボーカルで最高潮になるだろう。クリスマスはこの曲と共に過ごしたくなるほど、無限に幸せを与えてくれる楽曲だ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる