出典:家庭医学大全 6訂版(2011年)
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イチゴ状血管腫
いちごじょうけっかんしゅ

イチゴ状血管腫とは?

 未熟な毛細血管が増加、拡張してできあがる鮮紅色の腫瘤(こぶ)です。最初は小さな赤い斑点(毛細血管の拡張)であったものが、生後1~3カ月にかけて急速に大きくなり、6~12カ月で最大になります。その後、学齢期にかけて徐々に自然に消えてなくなることが多いといわれています。

 ただし、機能的に問題が生じるような眼瞼、鼻腔、口唇、口腔、咽頭周囲、肛門周囲などに発症した場合や出血・潰瘍化を繰り返す場合などは、レーザー治療などを行う必要があります。レーザー治療を行う場合は早めのほうがよいといわれており、専門医に相談する必要があります。

 また、あまりにも巨大な場合(カサバッハ・メリット症候群)や多発する場合には、精密検査や放射線療法、ステロイド療法を必要とすることがあります。

イチゴ状血管腫と関連する症状・病気

(執筆者:新潟県立新発田病院小児科 松永 雅道)

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