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“究極のガンプラ”うたう「UNLEASHED」12月発売 90カ所可動も「組み立てはシンプル」の理由

» 2020年10月08日 20時38分 公開
[ITmedia]

 バンダイは10月8日、ガンプラ40周年企画の一環として「現時点での究極のガンプラ」をうたう「PERFECT GRADE UNLEASHED RX-78-2 GUNDAM」を発表した。商品としての制約から解放する(=UNLEASHED)という意味を込めた。価格は2万7500円(税込)で、12月に発売する。

「PERFECT GRADE UNLEASHED RX-78-2 GUNDAM」

 全高約30cmの機体に90カ所以上の可動軸を設け、自然でダイナミックなポージングを可能にしたプラモデル。例えば胴体は複数の可動軸が同時に動く構造とし、上下左右に身をよじるような動きを可能にした。脚部の関節にはスライドしながら動く機構を取り入れ、曲げても自然な形に。スカート(腰部の装甲)は腹部と連動して動くことで脚の可動域を広げている。

 構造が複雑になる一方で組み立てやすさも進化した。骨格となるフレームは個々のパーツを大きくして組み立てにかかる時間を短縮。ブロックごとにパーツを組み立ててからフレームに取り付ける工程は「MSの製造を疑似体験できる」という。

 使用するランナーは工程ごとに分け、パーツを探す時間を短縮。1つの工程が終わればそのランナーは破棄できる。

「MSの製造を疑似体験できる」という

 完成時の質感を上げるため、素材にもこだわった。例えばバーニア(噴射口)には金属パーツを使用し、マニピュレーター(両手)は内部パーツにクロームメッキを施した。頭部バルカン砲はアルミ製で、胸部の排気口にはエッチングシールを貼る。発光したようなイメージになる「メタリック3Dシール」なども使用する。

 完成すると全身53カ所のハッチが開閉。頭部メインカメラと両眼、胸部はLEDで発光し、ビーム・サーベルは根元からグラデーション発光する。さらにサーベルをバックパックに収納すると、その光源を利用してバーニアを発光させるという。

 開発を担当したBANDAI SPIRITSの齊田直希さん(ホビー事業部ガンダムチーム)は、「プラモデルならではの“組み立てる”工程に改めて最大限の工夫を凝らした。PERFECT GRADEは複雑と思われがちだが、誰でも感動を味わえるキットになっている」としている。

金属素材で質感を向上
RGBのLEDを使って多彩な色が出せる発光ギミック

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