スリの都パリ? 記者も遭遇、「ダンスしようぜ」と男が

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構成・神田大介
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 各種の人気観光地ランキングで、世界1位の常連となっている花の都パリ。エッフェル塔、凱旋門ルーブル美術館など、誰でも知る見どころが詰まっています。ところが、特派員から募ったところ、スリ被害の経験談が最も多く集まったのが、パリでした。まずは疋田多揚パリ支局長に聞きます。

Q スリにあったそうですね。

A 残念ながら……。私が被害にあったのは、シャンゼリゼ通りの地下鉄駅です。年の瀬の日曜日、6歳の娘と、ベビーカーに乗った1歳の息子を連れていました。

 改札で、まずは娘を先に通しました。ところが、押していたベビーカーが回転バー式の改札に挟まり、私は身動きが取れなくなってしまいました。伝統あるパリの地下鉄駅は暗く、異臭が漂っていることも。1人になってしまった娘はパニックで泣き叫び、さらにベビーカーに乗った息子まで混乱して泣き始めます。

 焦った私は、早く通ろうと悪戦苦闘。すると、後ろからフランス人らしき女性が押してきました。通路をふさいでいる私は「すみません」と謝り、やっとくぐり抜けられました。が、ふと気付くと、ベビーカーの後ろに下げていたカメラバッグのファスナーが開いていて、中の財布がない。女性は既に去った後でした。

 自分を用心深いタイプだと思…

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