19歳で路上ライブ1000回を達成! 川嶋あいに聞く、高校時代の夢の追い方

夢があるけど、追いかけ続ける自信がない
 
目標を立てても、達成するまでのモチベーションを維持できない
 
と悩んでいる人は必見!
 
 
卒業ソングの定番『旅立ちの日に…』が高校生に大人気のシンガーソングライター・川嶋さんは、歌手になる夢をかなえるために高校1年生のときから路上ライブを始めて、3つの大きな目標に向かって歌い続けたという。
 
では、どんな高校時代を過ごしてきたのか、お話を聞いてみた。
 

母にホメられるのがうれしくて歌っていた

 

2017年 高校生に響く定番卒業ソングランキング」で5位にランクインした『旅立ちの日に…』をはじめとする数々のヒット曲があり、シンガーソングライターの草分け的存在である川嶋あいさん。
 
19歳で路上ライブ1000回を達成! 川嶋あいに聞く、高校時代の夢の追い方
 

歌との出会いは、3歳の時だったという。
 

「泣き虫で人見知りをする私の性格を改善させようと思った母に連れて行かれた音楽教室で、3歳の時から演歌を歌っていたんです。
 
歌うことが楽しかったというより、やさしくておもしろい先生に会いたくて通っていたという感じでしたね。
 
5歳を過ぎる頃から、音楽教室の発表会だけでなく、地元・福岡のコンクールにも出場するようになりました。
 
でも、あいかわらず人見知りが激しかったので、振り付けは完璧にできるのに全然歌えなくて、1曲のうちの最後の1フレーズだけ頑張って声を出すという状態
 
それでも母が『よくやったね』とホメてくれることがすごくうれしくて
 

母の期待に応えたいという気持ちがどんどん強くなっていき、小学校の低学年の頃から『私は歌手になる』という道を自分で選んで歩いて行こうと決めていました」

 

歌手になるため単身上京。東京の高校へ入学した

 
19歳で路上ライブ1000回を達成! 川嶋あいに聞く、高校時代の夢の追い方
 
中学生になる頃には、数々のコンクールでグランプリを受賞するようになり、地元では有名に。
 
中学2年で演歌歌手としてデビュー。
 
しかし、売れなかったため、J-POPで再スタートしようと、ひとりで上京して、堀越高等学校の芸能コースへ入学した。
 

「歌手になるためには何をすればいいのか、ずっと考えていました。
 
たくさん練習したり、コンクールに出たり、自分で作詞作曲もしてみようと、中学の時から演歌だけでなくJ-POPの曲も書きためていたんです」

 
最初は大手事務所のお世話になったが、まわりの友達はどんどん活躍していくのに、川嶋さんは1年も経たないうちに事務所から「もうバックアップできない」と見放されてしまった
 

「高校の友達はおしゃれでかわいくて『自分は何でこんな田舎者なんだろう』って劣等感があったし、歌う場所がなくて孤独感と挫折感がいっぱいで、毎日泣き続けていました。
 
そんなある日、路上で歌っている人を初めて見て、『私もやってみよう』と決意。
 
歌手になる手段が他に何もなかったから、路上で歌うしかないと思ったんです」

 

路上ライブを1000回やってダメならあきらめよう

 
19歳で路上ライブ1000回を達成! 川嶋あいに聞く、高校時代の夢の追い方※当時の路上ライブのようす
 
川嶋さんが初めて路上で歌ったのは、高校1年が終わろうとしていた2月のこと。
 
四ツ谷駅の橋の上で、勇気をふりしぼってカラオケで1曲だけ歌ったが、誰も立ち止まってはくれなかった

「すごく怖かったですね。
 
その後、数回、四ツ谷駅で歌ってみましたが、何も変わらなかった。
 
だから目標を立てたんです。
 
『とにかく路上ライブを1000回やろう』
 
やるだけやってダメだったらあきらめようという思いでした」

 
高校2年の5月から、よりたくさんの人が集まる渋谷に場所を移して、高校へ通いながら、放課後や土日に路上で歌っていた。
 

「当時は路上で歌う人があまりいなくて、ましてや高校生の女の子なんて私だけ。
 
めずらしそうに見ていく人が多かったのですが、路上ライブを始めて1カ月後くらいに大学のビジネスサークルに所属しているという3人の男性から『手伝いたい』と声をかけられました。
 
その後、私のデビューのために事務所を立ち上げてくれた人たちです。
 
機材がないからカラオケの曲をラジカセで流して歌っていた私に、キーボードの弾き語りでオリジナル曲を歌ったほうがいいとか、いろいろなアドバイスをしてくれました

 
19歳で路上ライブ1000回を達成! 川嶋あいに聞く、高校時代の夢の追い方
 
バックアップしてくれるスタッフに出会い、「渋谷公会堂でワンマンライブをやる」という2つめの目標を立てた。
 

「渋谷公会堂の近くで歌っている自分の前には誰もいなくて、道行く人も立ち止まってくれなかったけど、渋谷公会堂の方を見たら誰かのコンサートのためにたくさんの人が並んでいた。
 
その光景を見て、『1年後に自分もあのステージに立ちたい』と思ったんです」

 
弾き語りをするようになって、オリジナル曲のCDを作り、さらに「CDを5000枚売る」という3つめの目標を加えた。
 

たくさんの人が歌を聴いてくれる喜びと幸せを実感

 
3つの目標に向かって、がむしゃらに歌い続けていた川嶋さん。
 
ある時、路上で歌っていた『明日への扉』という曲を聴いたテレビの人気番組のプロデューサーから、主題歌に使いたいと申し出を受けた。
 
しかし、『川嶋あい』としてデビューすると路上ライブが続けられなくなると考え、『I WiSH』というユニット名でCDデビュー
 
『明日への扉』は90万枚もの大ヒットを記録したが、自分が『I WiSH』のaiであることは明かさないまま、路上ライブを続けた
 

路上ライブを始めて1年になる頃には、立ち止まって歌をじっくり聴いてくれる人がどんどん増えていき、「CDを5000枚売る」という目標を達成!

「CDは『300円以上』で手売りをしていたのですが、小さい子が500円玉を握りしめて買いに来てくれたり、『頑張ってね』と声をかけてもらえるのがうれしくて。
 
あるとき、朝から一日中歌っていたら、1日でCD400枚くらい売れたんです。
 
こんなにもたくさんの人たちが立ち止まって歌を聴いてくださって、もっと私の曲を聴きたいとCDを手に取ってくれた。
 
その喜びと幸せを初めて感じて、現実じゃないくらいうれしかったですね」

 

前代未聞の渋谷公会堂ワンマンライブを達成!

 
19歳で路上ライブ1000回を達成! 川嶋あいに聞く、高校時代の夢の追い方
 
渋谷公会堂でワンマンライブをするという目標を立ててから、館長に直接交渉するために半年以上かけて何十回もひとりで通い続けたというから、スゴイ!

「私の路上ライブを一度見てくださいとお願いして、ステージに立ちたいという強い思いを訴え続けたんです」

 
最初は相手にしてもらえなかったが、川嶋さんの熱意に打たれた館長が、こっそりと路上ライブを見に来てくれたという。
 
その後も何度か交渉して、ついに前代未聞のメジャーデビュー前の高校生の渋谷公会堂ワンマンライブの許可が出た
 

「これも特例でしたが、ライブの1カ月前に、館長さんが誰もいないステージに上がらせてくれたんです。
 
『来月、ここに立って歌うんだよ』と言われた時は、ゾクゾクっとふるえがくるようで、本当にうれしかったですね

 
路上ライブを始めて約1年半後、チケットは手売りだったが、なんと1923人もの観客を集めて、高校3年の夏に渋谷公会堂ワンマンライブを大成功させた。
 

「夢がかなったというよりは、新しい道への第一歩を踏み出したという思いでした。
 
とにかくツライと感じるヒマもないくらい目の前のことに熱中していましたし、これを乗り越えた先に何かあるだろう、何とかなるだろう、と常に前向きに進んできたんです。
 
3つとも高すぎる目標でしたが、時間がかかっても、やり続ければたどり着けるのかな、という気持ちがありました

 
その後、メジャーデビューを果たした後も路上ライブを続け、始めてから約3年かかったが19歳の時に1000回達成!
 

昨日より1歩でも前に進めたら毎日が楽しい

 
19歳で路上ライブ1000回を達成! 川嶋あいに聞く、高校時代の夢の追い方
 
高校へ通いながら路上ライブを続けて、見事に目標を達成した川嶋さん。
 

--どうやってモチベーションを維持し続けていたの?

「自分はどこまでできるのか?『自分自身への興味と挑戦』の気持ちをもっていたことがすごく大きいですね。
 
今日できなかったことが、明日もしかしたら少しはクリアしているかもしれない。
 
目標があると、それに向かって進んでいけるし、
昨日より1歩でも前へ進めた自分を感じられたら、毎日が楽しいと思います。
 

私は目標を達成した瞬間よりも、向かっていく過程のほうが好き。
 
もちろん、ツラくて苦しいこともあるけど、頑張っている時間のほうがいとおしくて。
 
達成してしまうと喪失感に包まれるので、また次の新しい目標を考えるんですよ」

 

--川嶋さんにとって、「歌うこと」とは?

「歌は、自分が闘っていく道。
 
自分がいろいろなものとぶつかりながら、闘いながら、乗り越えようとしていく、ひとつの道のように思いますね。
 
常に自分との闘いなんです。
 
少しでも勝てれば、また乗り越えなくちゃいけない山が見えるから闘っていく。
 
ずっと目標を立て続けて、前へ進んでいきたいですね

 
 

ポジティブに考え、人との出会いを大切に

 
19歳で路上ライブ1000回を達成! 川嶋あいに聞く、高校時代の夢の追い方
 

--夢を追いかける高校生にアドバイスをするとしたら?

ポジティブでいてほしいですね。
 
ひとりで過ごしたり、ひとりで考えてばかりいると、ろくなことを思いつかないし、マイナスのことしか生まれない。
 
私の場合は、母が電話魔だったので、毎日、電話で母にツライこととか苦しいことを吐き出すことができて、また明日も頑張ろうって励まされました。
 
ポジティブに切り替えてくれるような存在は必要だと思います。
 
家族でも、友達でもいいから、甘えるときは思いっきり甘えて、勇気をもらって、また一所懸命に頑張ってみる。
 
誰にでも、まだ見えていない力やエネルギーが絶対にあるはずなんですよね。
 
自分の可能性をおもしろがってみるという感覚で毎日過ごしてみてはどうでしょう。
 

目標は、高くても小さくても、その人がその夢にどれだけ近づけるかってことが大切。
 
私は『これだけやれば歌手になれる』と思って3つの目標を立てました
 
まず、自分のゴールはどこにあって、それまで何をしたらいいか、目標や課題を自由に作って、ポジティブに挑戦してほしい。
 
たとえば『毎日腹筋をする』とか『姿勢を正しくする』という小さいことでもいいんです。
 
それが自分の夢につながると思うのなら、思いつくものを全部トライしていけば自然と目標に近づいているかもしれないですよ」

挑戦を楽しみながら、悩むこともあるかもしれないけど、やっぱり最後にはポジティブでいてほしいなって思います。
 19歳で路上ライブ1000回を達成! 川嶋あいに聞く、高校時代の夢の追い方

 
 

--「高校生のうちにコレだけはやっておこう」ということはありますか?

「出会いは大事ですね。
 
友達はもちろん、先生とか、習い事や趣味のつながりで知らない大人たちに出会うこともあるでしょう。
 
私の場合、路上で『手伝いたい』と声をかけてくれた人が私のために事務所を立ち上げてくれました。
 
運命的な出会いをした人たちって、自分の背中を見てくれていますし、困った時は助けてくれるので、ひとつひとつの出会いを丁寧に受け止めていくと損はないと思います。
 

頑張り続ける姿を大人に見せることで、大人が巻き込まれていくと思うんですよ。
 
だから、自分が信じたことを思いきってやってほしいですね」

 
19歳で路上ライブ1000回を達成! 川嶋あいに聞く、高校時代の夢の追い方

 
来年のデビュー15周年に向けて、新しいことに挑戦をしていきたいという川嶋さん。
 
目標に向かって、自分と闘い続けていく歌声に勇気づけられる人も多いだろう。
 

<プロフィール>
川嶋あい
2003年に『I WiSH』のaiとして、人気番組の主題歌『明日への扉』でデビュー。2006年からは本格的にソロ活動をスタート。代表曲は、『旅立ちの日に…』『My Love』『compass』『大丈夫だよ』『とびら』など。
 
個人のライフワークとしてボランティア活動にも積極的に参加しており、海外に学校建設を行ったり、東日本大震災の復興支援としてTattonプロジェクトにも参加している。
 
2017年6月14日にニューシングル『シンクロ』をリリース。また、8月には15周年記念コンサートを開催予定。
 

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【公演詳細】
「Ai Kawashima 15th Anniversary Concert ~Timber Magic~」
日程 : 2017年8月20日(日)
開場 : 16:00 / 開演:17:00
会場 : Bunkamuraオーチャードホール
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-24-1
JR渋谷駅 徒歩約7分
 
【チケット料金】
\6,800-(税込,3歳未満無料、但しお席の必要な方は有料)

イープラス
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