私が子どもの頃、運動会は秋に開かれる行事でした。しかし、最近は違うみたい。大まかに言うと、半数は1学期に、残り半数は2学期に開催されるらしい。(過去コネタ参照)
私も先日、運動会に行ってきましたもん。……と言っても学校のではなく、「ローション大運動会」に!

御存知でしょうか、この企画を。「ローション×スポーツ」という新しき掛け合わせが形となった、伝説のイベント。大量のローションにまみれながら「相撲」「大玉転がし」「綱引き」等の競技を繰り広げる珍運動会が、局地的人気を博しているのです。
……失言でした。「ローションスポーツ協会の理念」には、こう書いてあります。
「昨今言われている『運動会は平等ではない』、『皆で一緒にゴールすべきだ!』 これらはすべて“得意”があるからこそ起こる問題ではないでしょうか?」
「誰がローションまみれでうまく走れる? 誰がローションまみれで綱を引ける? ローションまみれでは足の速い子、力がない子、身長が低い子、皆すべて平等に競技を楽しめる。ローションの前では皆が平等です」
決して、珍運動会ではない。高尚な意義があるようです。

ちなみに第1回「ローション大運動会」、実は2013年に千葉で開催されています。しかし、当日は奇跡的な悪天候に見まわれてしまった……。結果、参加費:1万円(税抜き)を返金しつつ、当日は規模を縮小して開催されたらしいです。
この失敗を教訓とし、今回は天候に左右されない屋内会場「新木場ファーストリング」(東京都江東区)にて、6月14日にローション運動会が開催されております!

さて当日は仰々しく、開会式からプログラムはスタート。……聞いて驚かないでいただきたい。ビッグなゲストが来たみたい。この運動会にローションを提供してくれた“ペペローションの生みの親”、「中島化学産業株式会社」代表取締役社長・中島俊之氏が来場し、壇上から参加者にエールを送ってくれました!
この時、主に中島社長から発せられたのは、参加者の身を案じる優しきメッセージ。「転倒時には、柔道の受身で身を守ってほしい」など、恐れ多き言葉がヌルヌルの参加者を包み込みました。

でもこの運動会、安全なんです。競技スペースにはマットを敷き詰めているし、参加者にはヘルメット着用が義務づけられています。
「アダルトコンテンツを排除した、健全で『世界一バリアフリーな運動会』を目指しています」(主催会社「株式会社ハイ」によるコメント)
その後はローションまみれになりながらの「国歌斉唱」、ヌルヌルで滑ったり悲鳴を上げたりしながらの「ラジオ体操」、そして「受け身の練習」を済ませ、ようやく本戦が始まりますよ!

まず始まる第一競技は、「ローション大相撲バトルロイヤル」。班分けされた4チームからそれぞれ3名が出場し、計12名が大きな円の中で相撲を取るというシステムが設定されています。円から出たり倒れてしまったら失格で、最後に残った1名のチームが勝利……というルールであります。

そして、当然だけど、これがあまりにも普通の相撲じゃない。足場はおぼつかないわ、ツンっと押したらツルッと滑るわ、それどころか自滅して転ぶ人はいるわ……。逆に言うと白黒が瞬時にハッキリ付くし、観ててスカッとしますわね。これらはすべて、ローションのおかげ!

第二競技「ローション大玉転がしリレー」は、場がヌルヌルだから大玉が転がりやすいものの、参加者の側も転倒の連続!

そして私のオススメは、何と言っても第三競技「ローション障害物競争」です。

「ローションネットくぐり」(ローションの床を這って進む)→「ローション食い」(ひもにぶら下がったローション袋を口でぶん取る)→ 「ローション水泳」(ローションの海を泳ぐ)と、3つの障害物が待ち構えたヌルヌルのメドレー競技。観てて、どうにも目まぐるしい!

第四競技「ローションカーリング」は、まさにローションの特性が活かされたスポーツ。5人一組になり、それぞれが各役割を担います。1人は“球”に、2人は“球を押す係”に、もう2人は“ワイパーで床をこする係”に。最も重要なのは、ローションをこね、そのローションを中央に集め、滑りやすくさせるワイパー担当でしょうか。

その他、「ローションビーチフラッグ」、「ローションプロレス」といった競技も行われましたが、ここで“ペペローションの生みの親”中島社長に話を伺いたいと思います。

――ローションがこんな風に使われている光景を見て、どう思われましたか?
中島社長 私がローションを開発して45年以上経ちますが、「ペペローション=エッチローション」、いわゆる“スケベローション”というのが皆さんによる印象でした。それをもっとスポーティな娯楽にしようと、私どもも色々とご相談させていただいている状況です。
――ということは今回のローション使用法は、“嬉しい使われ方”だと考えていらっしゃるんですか?
中島社長 いやもう、最高にいい方向です!
――エッチ以外にもドンドン使っていただきたいという思いがあるのでしょうか?
中島社長 ええ。新しい遊びづくりですよね。単なる“エッチ遊び”じゃなく、スポーティな、レジャーな遊びにも使っていただきたいと思っております。

ちなみに『ペペローション』は人体に無害で、もし飲み込んでしまったとしても大丈夫。人間の体に吸収されず、そのまま出てきてしまうらしいです。
「明日、便通が良くなってますよ(笑)!」(中島社長)

そんなこんなで、いよいよ運動会も佳境へ突入! 優勝者が今夏の“キング・オブ・ローショニスト”を名乗ることのできる個人戦「ローション走り幅滑り」が始まります。
「『ローション走り幅滑り』は今回が世界初の競技となっておりまして、ギネスに申請予定でございます。また、ローション協会認定の世界ランキングも作成したいと思います!」
司会者による発表に沸きまくる参加者たち。ちなみに、ここでの優勝者には「ペペローション一年分」が贈呈されましたよ!
そして最後の競技「ローション綱引き」をもって、この日のローション大運動会は終了と相成りました。閉幕。

……が、喜びのステージはまだ続く。7月5、6日には、ラグーナ蒲郡(愛知県蒲郡市)にて、またも「ローション大運動会」が開催されるとのこと。参加資格は18歳以上の健康な男女です。

ぶっちゃけ、この運動会は“観る”より“やる”方が楽しい。観てると、ウズウズしてきます。ローションにはエッチ以外にも有意義な使い方があることを、次は身をもって体験してみたいですね!
(寺西ジャジューカ)