「OKしてない!」→「ビデオ撮ってるし!」 テイラー・スウィフトとカニエ・ウェスト夫妻の“ビッチ言うな”戦争がカオス

ディスりディスられてこそヒップホップ。

» 2016年07月20日 12時20分 公開
[城川まちねねとらぼ]

 ミュージシャンのテイラー・スウィフトとカニエ・ウェストが繰り広げる因縁の対決に、ウェストの妻、キム・カーダシアンも加わり混迷の様相を呈しています。

テイラー・スウィフト テイラー・スウィフト(画像はテイラー・スウィフトのInstagramより)

 問題となっているのはウェストの楽曲に含まれる「俺は今でもテイラーと寝たいかも」「だってあのビッチは俺が有名にしてやったんだ」といった歌詞。彼の7枚目のアルバム「ザ・ライフ・オブ・パブロ」に収録されている「Famous」という曲の言葉です。

 ウェストは、この歌詞はスウィフトの了承を取ったものだとしましたが、スウィフトのスポークスマンは否定。するとウェストは次のような内容をTwitterに投稿します。

俺はテイラーをディスってないしディスったこともない。俺はアーティストだから感じたままに表現するし、妻にも問題ないか聞いたら大丈夫ってことだった。歌詞はテイラーに電話して了承を得た。彼女はあの歌詞を面白いと言った。
ビッチっていうのは、ニガーっていうみたいに、ヒップホップの世界では愛のある言葉。俺はこのアイデアを自分だけのものだとさえ思ってなくて、テイラーにも何かしようと考えてる。友達と食事してるとき、テイラーは「私を有名にしてくれたんだから、カニエに対して怒ることはできない」って言ったんだ。

 この数日後、スウィフトはグラミー賞のスピーチで、「成功を妨害しようとする人」と暗にウェストを批判した発言をするなど、中傷合戦は激化。そこにウェストの妻、カーダシアンも参戦し、「テイラーとウェストが電話で歌詞について話していた」とテレビや雑誌で“証言”。「被害者ぶっている」「夫をディスっている」とテイラーの態度を批判するとともに、2人が電話しているところは録画してあり、テイラーの弁護士からはそれを破棄するよう要請されたことを明かします。そしてカーダシアンは、渦中の音声動画をSnapchatなどで公開してしまいました。

 動画には、問題となった歌詞「俺は今でもテイラーと寝たいかも」のフレーズをウェストがゆっくりと読み上げ、それを感じ良く受け入れるスウィフトの声が収録されています。会話中のスウィフトからは「ここは冗談として通っているところがすごくかっこいい」「このことを私に言ってくれて感謝してる」など、ウェスト対して好意的と取れるコメントが確認できます。

 ただし、動画には編集が加えられており、ところどころでブツブツと途切れているため、スウィフトとウェストの会話に連続性がないこと、そもそもなぜウェスト夫妻は動画を撮影したのかなども含め、疑問は残ります。

カニエ・ウェストとキム・カーダシアン夫妻 カニエ・ウェストとキム・カーダシアン夫妻(画像はキム・カーダシアンのInstagramより)

 この動画投稿を受けてスウィフトは7月18日、Instagaram上に画像化されたテキストを投稿。「動画の中で、ウェストが歌の中で自分のことを「ビッチ」と呼ぶだなんて言っている箇所はない」「そもそもそんな内容は存在しない」「世界に向けてビッチ呼ばわりされた人間の感情がコントロールできるわけがない」などと反論。一方で、「もちろんこの歌を好きになりたかった」、ウェストの「きっと君も気にいる」という言葉を信じたかった。フレンドリーな関係を築きたかった。彼は私に歌詞を聴かせてくれるって約束したのに守ってない、など、複雑な心境も明かしつつ、「この物語から、私のことははずしてほしい。2009年からずっとよ」と結んでいます。

Instagramで気持ちを吐露するテイラー・スウィフト スウィフトはInstagramで反論(画像はテイラー・スウィフトのInstagramより)

 「2009年」というのは、当時19歳のスウィフトが、女性アーティスト部門でビヨンセを抑えて受賞した「MTVビデオ・ミュージック・アワード 2009」のこと。ここでウェストは壇上に乱入し、「ビヨンセのミュージックビデオが最高」と発言した事件が2人の因縁のはじまり。ちなみにスウィフト、このときがウェストとの初対面だったと語っています。

 ウェストが「俺が有名にしてやった」と言っているのもこの事件を指している様子。当時、壇上で大ブーイングを浴びたウェストは謝罪し、その後2人は和解したのだと思われていましたが、スウィフト側にはまだしこりが残っていたのかもしれません。この後のスウィフトの動向も注目されますが、これ、決着付くのかな……?

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  2. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/12/news174.jpg 築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
  5. /nl/articles/2404/26/news022.jpg ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
  6. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  7. /nl/articles/2404/25/news069.jpg “作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
  8. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  9. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  10. /nl/articles/2404/26/news024.jpg 0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」