お菓子の材料としてよく使われるのが、小麦粉などに代表される粉類です。例えば、ケーキのスポンジを作る場合、通常は薄力粉をベースに、卵、砂糖、バター、牛乳などを使います。
生地を作る際、初心者が陥りやすいのが、粉をそのまま混ぜ合わせてしまい、ダマ(粉のかたまり)ができてしまうこと。こうならないためには、きちんと粉をふるいにかけることが大切。お菓子に限らず、お好み焼きやたこ焼きなどを作る際も同様です。
今回は、お菓子や粉もの料理の仕上がりを左右する「粉ふるい」についてご紹介します。
粉ふるいには大きく4つの種類があります。それぞれの特徴などを簡単に紹介していきます。まずは「ストレーナー型」です。
ストレーナーとは「ザル」のように、液体から固形成分を取り除くために使用する網状の器具全般のこと。そこから意味合いが広がって、調理用具においてはザルに持ち手のついたものをストレーナーと呼ぶことが多いようです。
ストレーナー型のメリットは、片手で使えることに加えて、ある程度まとまった分量の粉を一度にふるいにかけられる点でしょう。何回も粉をふるいに入れる作業は煩わしいもの。手が滑って、粉がそのまま生地を作るボウルの中に入ってしまったら目も当てられません。
また、野菜の水切りや麺類の湯切りなど、粉ふるい以外の用途でも使うことができるため、1つあれば大変便利です。
ストレーナー型と同じく、一度に大量の粉をふるうことができる上に、よりきめ細やかな粉に仕立てられるのが「裏ごし器型」です。
その名の通り、食材をきめ細やかに、なめらかな食感にする「裏ごし」を行う際に使う器具ですが、粉ふるいとしても用いることができます。一般的なザルと比べて網目が小さいため、粉をふんわりと細かくふるうことが可能で、生地にしっかりと馴染ませられます。
ちなみに、ゼリーなどを作る際には裏ごしの工程があります。いろいろなお菓子作りに挑戦したいという方は、ぜひ持っておきたいアイテムです。
続いて、「カップ型」の粉ふるいです。
ストレーナー型やカップ型のように、大量の粉を一気に入れることはできませんが、カップの中に直接粉を入れてデジタルはかりなどで計量することが可能ですし、商品によっては計量目盛りがカップ内に付いていることも。大半の商品には取手が付いているため、片手で使えるという便利さもあります。
おすすめしたいのは、カップの底が開閉式になっているもの。取手に付いているハンドルを握ると底が開き、離すと閉じます。これであれば粉を入れる際に網目からこぼれ落ちる心配もありませんし、手で左右にふるうときと比べて粉が飛び散る懸念も少ないです
最後は「スプーン・小さじ型」です。
こちらは少量の粉をふるう際に使うと良いでしょう。例えば、シュガーパウダーをケーキの上に振りかけてコーティングしたり、ティラミスにココアパウダーをまぶしたりするときに便利です。
ふた付きのものであれば、ふるったときに粉が外に飛び出すこともなく安心です。
キッチン・リビング用品メーカーとして国内外で事業を展開する、パール金属のストレーナー型商品。ザル部分の幅は約16センチで、深さは約7.5センチあるため、一度に多くの粉を投入できます。
粉ふるいは使い終わった後、こびりついた粉をきれいに洗い落とすのに手間がかかりますが、こちらはステンレス製で、食器洗い乾燥機も使用できるため便利です。価格は800円前後です。
Amazonでベストセラーとなっている、裏ごし器と粉ふるいを兼ね備えた製品です。秀逸なのは、持ち手が付いていることです。これによって片手で作業することが可能に。
サイズも約19.4センチと大きいため、均一に粉をふるえるなど、使い勝手の良い商品と言えるでしょう。価格は1320円(税込、以下同)です。
ステンレス製のカップ型粉ふるい。用途に応じて使い分けられるように、M、L、LLの3サイズを用意しています。こちらで紹介するのはMサイズです。
片手でハンドルを握るだけで、カップの底がシャカシャカと開閉し、簡単にパウダー状の粉をふるうことができます。重さは120グラムと、誰でも気軽に使えます。価格は1320円です。
女性が考えたアイデア雑貨ブランド「leye(レイエ)」のスプーン型粉ふるい。スプーンで粉をすくい、網目の部分をスライドさせて閉じ、逆さまにひっくり返して使います。
スプーン部分がふたの役割を果たすため、振っても粉がこぼれ落ちる心配はありません。スプーン部分は粉の残量が見える透明素材。分解して洗えるのも衛生的ですね。価格は1100円です。
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